集英社インターナショナル<br> 宝塚少女歌劇、はじまりの夢(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
宝塚少女歌劇、はじまりの夢(集英社インターナショナル)

  • 著者名:小竹哲【著】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 集英社(2023/05発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797674248

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内容説明

大正3年(1914)に誕生した宝塚少女歌劇は、当初生徒たちが舞台で私語をしたりして、観客動員に苦労したこともあったが、やがて人気が過熱していく。本書は、雑誌「歌劇」の投稿欄に踊る歯に衣着せぬファンや関係者の言葉を丹念にすくいあげ、大正時代の息吹とともに、宝塚少女歌劇を蘇らせる。今に続く「組」が生まれたいきさつ、過労で倒れる生徒たちのことや、劇場の火災と再建、当時の作品の特徴、小林一三の知られざるエピソードなども詳述。大正時代の宝塚少女歌劇の放つ魅力がリアルに感じられる1冊。

目次

第1章 パラダイス劇場と公会堂劇場
第2章 組の誕生とファンさまざま
第3章 作家と作品
第4章 音楽歌劇学校そして家事
第5章 松竹と少女歌劇いろいろ
第6章 高砂松子
第7章 生徒たちの日常
第8章 関東大震災と市村座
第9章 大劇場完成
第10章 小林一三

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Mc6ρ助

18
爺さまはいわゆる活字中毒のたぐいとの自覚はある。とはいえこの宝塚歌劇団の機関紙「歌劇」の主に投書欄から抜き出した話題の数々、読む手が止まらないのは不思議としか言いようがない。美は細部に宿るのか、はたまた、単なる出歯亀趣味の発露に過ぎないのか?ほぼ戦前のトピックスなのでこれだけ面白く読んでも宝塚へ行くドライビングフォースにはならないところがリッパなような残念なような。でもこの本は誰かに人にお勧めはしたくなる今年の何冊かの一冊でありました。2023/07/04

志村真幸

1
 本書は、雑誌『歌劇』の読者投稿欄である「高声低声」から、宝塚の創始期の雰囲気をのぞきこもうとした一冊だ。歌劇団のよちよち歩きを支えた温かいファンの姿もあるし、気の抜けた演技への叱咤もあり、歌舞伎をやったり男性を加えようとしたときの強烈な反発も見えてくる。  そうした声に導かれつつ、宝塚歌劇が発達してきたことがよくわかる。  同時に見えてくるのは、小林一三のしたたかな企業家としての姿だ。歌劇団の進むべき方向をファンの反応を頼りに模索しつつも、強引な手段をとって無理矢理発展させていったのが浮き彫りになる。2023/03/24

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