内容説明
ミランが目覚めると、そこは見知らぬ花畑。名前以外の記憶を失っており、高校の制服以外、素性のわかるような物も持っていない。ここはどこなのか、自分は何者なのか…。手がかりを求めてさまようミランは、なんとか辿り着いた『お屋敷』で銀髪の美青年リヒトと出会い、ここが死者の魂を浄化する冥界で、彼は冥王だと聞かされる。リヒトによれば、ミランは死んでおらず、魂だけが冥界に来ているらしい。ミランは記憶を取り戻して現世へ帰るため、亡者を冥界に送るリヒトの仕事を手伝うことに。厳しくもやさしいリヒトにどこか懐かしさを覚えるミランは、次第にこのまま冥界へ残りたいと思うようになり…。
目次
序章
一章 冥界に迷い込んだ少女
二章 夢のように美しい世界
三章 少しずつ戻っていく記憶
四章 女神の戯れ
五章 すべての記憶が戻るとき
六章 新たなる目覚め
終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
5
なんというか、男がどいつもこいつも言葉足らず。三人もいて三人とも主人公を心配しているようで自分のエゴを押し付けようとしている。それも含めて、全体的に旧世代的価値観に満ちている。こんなあの世では窮屈で仕方がない。2023/07/06
色素薄い系
3
うーん…なんか全体的にずっと暗い話だったよね…ミランが最初から現世に対しての未練が全く無いから戻った所でなぁという気もしていたんだけどいざ戻ってやり直そうとしたら養父母からの愛情を全く感じられなくなってしまい、これどうすんだ?と思ったら…うーん(2回目)何を目指していた物語だったのかが分からなかったかな……2023/07/13
栗山いなり
3
冥界に来てしまった記憶を無くした少女が自らの記憶を取り戻すべく動く物語。面白くはあったんだけど、なんか想像してたのとは違ってた印象。ラストもなーんか納得はいかないっつーか良くてビターエンドだなって感じた2023/06/25