内容説明
「毎日会社に行くたびに思うんです、わあ、なんだ、このおっさん地獄は、って」。
会社に追いつめられ、無職になった三十女が、女性アイドルに恋して日本の絶望を粉砕!? 新米ママや会社員も連帯し、「地獄」を変える賭けに挑む。世界幻想文学大賞受賞の著者がおくる、最強レジスタンス小説。
〈解説〉松尾亜紀子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
76
★☆☆☆☆23043【持続可能な魂の利用 (松田 青子さん)】当方にはハードルの高い作品でした。『女性に対する社会的現実』『おじさんという異性の難物』テーマとして向いている方向は感じ取れるし、書いている事も納得できました。ただ、作品の最後まで活字を追いかけてみたものの、文脈の散乱感と言いますか、全体を通した際の流れの見通しに難儀し、照準をどこに合わせたらよいものか苦戦してしまいました。本作品に共感されている方がいるというのに上手く読めないとは...まだまだ修行が足りない〜!\( ̄∀ ̄*;)反省〜!2023/06/15
エドワード
55
日本は男女平等ランキングで常に下から〇番目だ。子どもの出生率もベタ下がり。改善できるんかい?いや、<おじさん>は社会を変えたくないでしょう。未来人?のゼミの発表のような章と、非正規職員の敬子や歩の理不尽な会社生活の章が交互に語る、アイドルグループの研究と推し活動の数々。制服の考察が鋭い。リクルートファッションって何だ?制服は性的搾取の対象になっている。群れるな、反抗せよ、という歌詞の歌を制服を着て歌い踊るアイドルの矛盾。日本という国は<おじさん>の国。このままでは滅ぶよ、なくなるよ。これはマジ警告の書。2023/07/10
サンタマリア
36
僕の中で松田青子という書き手の地位が揺らいでしまった。今回の小説は比較的熱心なフェミニストが熱に浮かされて書いたものにしか見えない。松田青子風の小説。僕が読みたいのはこんなものじゃない。松田青子にしか書けないものを書いて欲しい。切実に願っている。2023/07/06
Roko
28
最初の方は日本独自のアイドル論か、それとも非正規の悲痛な叫びか、と思わせておいて、最後は「おじさん」が日本を、世界をを滅ぼすというディストピアな話になっていくところが凄い。未熟な女子アイドルだけを見ていたいという思考は、それこそがおじさん目線から生まれたものだから。会社で働く若い女性だって、未熟でおじさんの言う事を素直に聞く子でいて欲しいから、そうでない女性のことを排除しようとしてくる。これまでは支配側だった「おじさん」に消えてもらおうっていうこの話、なんだかスカッとする。2025/12/12
MATSU
26
初読みの作家さん。ある意味難しい。これ男性が読んだらどう思うのかな?そっか、そうだね。と思う部分は多々あるし、ここまで書いて大丈夫?って思う部分も多く。通勤中で読んだので、途中で投げ出したくなる日もあればどんどん読み進められる日もあり(笑)ただ、今の私は魂が減っているので読んだタイミングは良かったかな😅2025/07/27




