中公新書<br> エルサレムの歴史と文化 3つの宗教の聖地をめぐる

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中公新書
エルサレムの歴史と文化 3つの宗教の聖地をめぐる

  • 著者名:浅野和生【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 中央公論新社(2023/05発売)
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  • ISBN:9784121027535

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内容説明

ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の聖典に描かれ、史跡が数多く残る古都エルサレム。今も世界中から巡礼が訪れる。その文化は、古代イスラエル王国が興った紀元前一〇〇〇年ごろから現在まで、諸民族の激しい攻防をくぐり抜け、受け継がれてきた。本書は、貴重な現地写真など一五〇点以上の図版と共に、「聖なる都市」の唯一無二の魅力を紹介。聖地の起源を物語るエピソードを随所に交え、美術館を巡るように街を探訪する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

78
著者は建築史家で、エルサレムにある様々な建築について、その成立の歴史や建築様式などについてかなり詳しく説明する。セム系一神教3宗派(ユダヤ、キリスト、イスラーム)の聖地であるためそれぞれの宗教施設も多く、さらに設立の根拠が聖典の記述であるため、歴史的事実とは言いがたいものがあるが、著者はフェイクと片付けるのではなく、宗教的な根拠として紹介する。そのためそこには多くの物語も語られるため、より興味深い書となった。写真も多く、エルサレムに旅行する際の旅の友になるような内容。行けぬ者も色々思いを馳せられる。2024/03/11

HANA

73
『エルサレムの歴史と文化』というタイトルだが、内容はユダヤ教が三割、キリスト教が五割を占めていて、唯々この都市が両者に与えた影響の深さを感じさせられる。自分はユダヤ教の歴史には昏いので、そこの所を概論ながら教えてくれると同時に、当時のエピソードと現在の都市が二重写しみたいに重なってくるのもまた面白いな。何より面白いのは聖書のエピソードをなぞる様に置かれた建築群の数々。聖墳墓教会は有名だけど内部を見たのは初めてだし、ドロローサへの道も興味深し。ゴルゴダの丘、原型ないな。古来よりの宗教都市を堪能できました。2023/06/02

はちこう

16
タイトルの通りエルサレムの歴書と文化について書かれているが、やや文化面についての記述に偏っているような気がする。個人的にはもう少し歴史や近年の情勢について紙幅を割いて欲しかった。それでも、大雑把な歴史について、知らなかった部分を補ってもらえたので読む価値はあったと思う。著者としては、文化的な聖跡や美術作品が生まれた背景や、聖地エルサレムとそれぞれの宗教と人々がどのように関わってきたのかということを紹介することで、この土地の歴史の複雑さを読者に理解して欲しかったのだと思う。2023/12/09

春ドーナツ

16
中途まで読み進めた頃、あっ、私は今、初めて聖地巡礼しているのだと思った。本書の構成が表題にもあるとおり本当に1キロ四方を「めぐる」ようになっている。帯に黄色丸で「図版150点以上収録!」とアピールしているけれど、これもしかして著者自身の撮影じゃないか、と、これまた中途で予感を覚え、奥付手前のページで「やっぱりな」、と言うか、なんでカラーにしないのよ、表現はアレですが、痒い所にまで手が届く写真と地図の力も「めぐる」効果を押し上げていると思う。これほど観光気分を味わえる本は読んだことがありません。西洋お遍路。2023/06/25

武井 康則

13
啓典の民の共通する都エルサレムに残る遺物に関連して、ユダヤ、キリスト教、イスラムそれぞれの歴史をまず語り、今エルサレムで見られる建物、遺物などを紹介。歴史は読み物風でわかりやすく、建造物等は大きさ、様子など観光ガイド風。歴史の秘話も。近現代に入ってエルサレムそのものの意味の変わってきたので、それを別立てにして一章にした方が分かり良かったかも。観光案内にも、歴史の確認にもいいかも。2024/07/03

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