内容説明
ミステリ界の最終兵器、爆誕!
“異常”本格推理!
そのへんにしてあげて!
必要以上に謎を解く探偵、暗黒院(本名・田中)が送る“野生の本格”四編――
さあ、あなたも心当たりをえぐられる準備を。
――宮内悠介さん
共感性羞恥で赤面しながらも読むのがとめられない。
だって人の黒歴史のぞきたいですよね?
――新川帆立さん
生まれつき左眼だけ翠色、オッドアイの女子高生・小鳥遊(たかなし)唯(ゆい)は、右目に緑色のカラコン、黒いマントの二八歳独身男性、暗黒院(あんこくいん)真実(まこと)(本名・田中友治)が営む探偵事務所で助手を務めている。
ある日、探索中に日が落ちて山奥から帰れなくなった二人は、蛇怨館(じゃえんかん)と呼ばれる洋館に泊めてもらうが、翌朝一室で死体が見つかる。ところが探偵として推理しようとした田中が暴いたのは犯人ではなく、決して解いてはいけない謎で……。
異能の著者が贈る新感覚本格ミステリ開幕!
【目次】
第一話 蛇怨館の殺人
第二話 いるんだろ? 出てこいよ
第三話 どちらが主人公を殺したか?
第四話 黒歴史について語るときに我々の語ること(前編)
第五話 黒歴史について語るときに我々の語ること(後編)
装幀/坂野公一(welle design)
装画/遠田志帆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
168
重症の厨二病患者の自称名探偵が、知られたくない黒歴史の暴露を通じて犯罪の謎を解明していく。相棒は金銀妖瞳のJKで、犯人の動機もトチ狂ったものばかりだ。真相が判明しても誰も幸せになれず、後々まで不快さを引きずるのだから始末に負えない。これほど常道を破りまくったミステリは類例がなく、新しい挑戦をしている点は評価したいが、チャレンジの成功が作品の成功に結び付かないのが問題か。嫌な気分になるのがわかっているのなら、今後も敬遠されてしまいかねない。この作者はミステリより『ウロボロス』的な方向を目指すべきではないか。2023/07/27
キナコ
85
表紙買いした一冊。正直思っていたのとは違ったかな。でも読了後はこれはこれでありでは?と思えた。厨二病炸裂の文章に見悶えつつ読了。コメディチックなミステリー。SNSの発達を利用した情報収集のやり方がえげつない。犯人以外もダメージを受ける作品。キャラクターが濃すぎるがそこも面白くなってくる。人間関係やネタとして良作。ここまで厨二病を突き詰めると面白いのかと納得。ただし人を選ぶかなぁ。2024/07/31
のりすけ
74
厨二全開ネタや小ネタの数々やノリツッコミ&ボケは面白かったのだが、いかんせん文章が読みにくい。私の現状把握能力が衰えてきたせいもあるのか、もっとわかりやすく言うてくれませんか?ってなっちゃう。受け入れられる人と拒絶する人に分かれそう。2024/04/04
オーウェン
64
話しとしては本格ミステリではあるのだが、オタクだったり、陽キャや陰キャがしそうなラノベ的会話によって度々寸断される。 他のミステリとの違いを出そうとしたのかもしれないが、登場人物が言うように少しは事件に対し真面目にやれよと。 死体がある前で、ジョークを言い交す探偵と助手という関係。 ミステリとしては決してレベルの低い中身ではないが、前述のダラダラしたやりとりのせいで500ページは明らかに長いし、読み終えるまでかなりの時間を要した。 続編を作るための終わり方だが、事件に関係ない余分な部分をカットするべきだ。2023/08/20
rosetta
46
★★★★✮読んだ人の感想が賛否が激しく別れているので心配していたが自分にはバッチリ楽しめるタイプの小説だった。デビュー作なので当然初読み。作者本人が中二を無自覚に垂れ流している小説を読むと殺意すら覚えるが、この本のようにちゃんと冷静に相対化するキャラがいて突っ込んでくれると安心して嘲笑える。イキり捲りの私立探偵黒マントに片カラコン、本名田中で芸名暗黒院なんてもうそれだけで虫唾が走るキャラだ(笑) 助手の女子高生小鳥遊の容赦のないツッコミと元同級生小説家一(ニノマエ)がばらす黒歴史にもっとやれ!の気持ちw2023/08/23
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