内容説明
七夕の夜、ユアンは留学で中国を離れる恋人ヂィンに会いに出かけた。別れを惜しむ二人のもとに、どこからともなくカササギの大群が現れ――東アジア全域にわたり伝えられている七夕伝説をはじめとし、中国の春節に絡んだ年獣伝説、不老不死の薬を求める徐福伝説、済州島に伝わる巨人伝説など、さまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた十の幻想譚。日中韓三ヵ国の著者によるアンソロジー。/【目次】「七月七日」ケン・リュウ/「年の物語」レジーナ・カンユー・ワン/「九十九の野獣が死んだら」ホン・ジウン/「巨人少女」ナム・ユハ/「徐福が去った宇宙で」ナム・セオ/「海を流れる川の先」藤井太洋/「……やっちまった!」クァク・ジェシク/「不毛の故郷」イ・ヨンイン/「ソーシャル巫堂指数」ユン・ヨギョン/「紅真国大別相伝」イ・ギョンヒ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
70
ケン・リュウの魅力をまた発見。幻想的な雰囲気の中物語は進むながらも、携帯電話ごときに現実世界に引き戻され、現れた牛郎と織女は、なんとまあ!という感じでクスりと笑いがこぼれてきた。若者向けに書かれたということでそれも納得。でも、なんでカササギなんだろう?謂れがあるんだろうな。きっと。2023/09/22
小太郎
42
ケン・リュウのアンソロジーなら大丈夫だろうと読みました。日中韓の作家による10篇のSF幻想短編集。それぞれの国の昔話や怪談、奇譚などをベースにSFの味付けがしてあって興味深い内容でした。ただ思ったよりも玉石混交でした。この中では「徐福去った宇宙で」かな?★32023/09/23
rosetta
33
中国、韓国の現代SFアンソロジー。著者紹介に生年がないから分からないけどきっと多分若い書き手なんだろうなうん。韓国の物は済州島に絡む話が多く耽羅(タムナ)という地名が複数の作家で共通しているのはそういう設定があちらにはあるのだろうか、クトルフ神話みたいな。360頁で十人の作品だから人によっては物足りないとか中途半端に思えるものも。「九十九の野獣が死んだら」「巨人少女」「徐福が去った宇宙で」「ソーシャル巫堂指数」辺りがが良かった。2024/01/30
星落秋風五丈原
32
七夕伝説(ケン・リュウ)、徐福など面白い。2023/07/24
ひさか
30
2023年6月東京創元社刊。ケン・リュウ七月七日、レジーナ・カンユー・ワン:年の物語、ホン・ジウン:九十九の野獣が死んだら、ナム・ユハ:巨人少女、ナム・セオ:徐福が去った宇宙で、藤井太洋:海を流れる川の先、クァク・ジェシク:……やっちまった!、イ・ヨンイン:不毛の故郷、ユン・ヨギョン:ソーシャル巫堂指数、イ・ギョンヒ:紅真国大別相伝、の日中韓三ヵ国の作者による伝説や神話を下敷きにした10編のSF。「徐福が去った宇宙で」、「紅真国大別相伝」が好み。各編に作者のあとがきが添えられているのが興味深い。2023/08/27
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