創元推理文庫<br> 熱砂の果て

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創元推理文庫
熱砂の果て

  • ISBN:9784488127169

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内容説明

ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットの盟友ネイトのもとへ、連邦政府の秘密組織の男たちが人質を取って現れた。彼らは政府に追われているネイトの容疑を抹消することと引き換えに、ある任務を依頼した。州南部の砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある、駐米サウジアラビア大使の息子の動静を探れ、と。ネイトは引き受けざるを得なかったが、この件には何か裏がありそうで……。一方のジョーも、ネイトが失踪したという情報を受けて、砂漠地帯へと向かう。不毛の荒地を舞台に、大迫力のアクションが繰り広げられる冒険サスペンス!/解説=堂場瞬一

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

88
ジョー・ピケット・シリーズ最新作。今までの良くできた作品に比べると、ちょっと劣るような気はするけれど、まぁ安定の出来ですね。今回の主役はジョーではなくネイトが活躍の中心を担っていました。政府の人間がネイトにある人物の動きを探って欲しいと取引を持ちかけてくる。ジョーはネイトを探しに砂漠に入っていく。徐々に明らかになっていく政府の人間の計画と、それを知ったネイトの反応や行動と守るべきものが分かってくる。今回はワイオミングが主舞台になっていないので、個人的にはやや不満だったが。こんな一作もありで良しでしょう。2023/07/05

タツ フカガワ

62
とある牧場で隠れるように暮らすネイトのもとへ政府の秘密工作部隊が訪ねてきて、テロの疑いのある人物の動向を調べて欲しいという。この任務を受けなければ恋人リヴの安全は保証しないし、受ければ政府にあるネイトの情報を消去するという。一方猟区管理官ジョーにワイオミング州知事のルーロンからネイトの行方を探るよう特命が下る。『鷹の王』以来のネイトが主人公だから登場する悪者も終盤のアクションもスケールアップ!今回は銃撃戦というよりほぼ戦争かも。いまさらながら作者の人物造形と構成のうまさに平伏。お約束の官給車は瞬殺で廃車。2024/10/27

stobe1904

39
【ジョー・ピケットシリーズ】恋人のリヴと隠遁生活を送るネイト・ロマノウスキのもとに連邦職員と名乗る男たちが訪れ、訴追免除と引き換えにネイトに協力を求めるが…。サイバーテロを防ぐべく最終盤で奮闘するジョーとネイトの姿がひたすら熱く、手に汗握る展開だった。ある程度パターン化しつつも、安定した面白さで読者を飽きさせない筆力にいつもながら感嘆する。独断専行でいい味を出していたルーロン知事が退任するが、再登場を期待したい。★★★★☆2024/07/08

mayumi

32
ジョー・ピケットシリーズ。今作はまるで西部劇。砂漠地帯で大規模テロを計画している可能性がある男達を探るネイト。ネイトを探しに行くジョー。そして友人の付き添いで謎のキャンプに参加したシェリダン。そこで繰り広げられる殺戮。こういう時にネイトがいてくれると本当に心強い。そしてラストはルーロン知事の粋な計らい。良かったねえ、ネイト。ただ、不穏な終わり方で次作が早くも気になる!ちなみに解説は堂場さんで、解説も面白かった!確かにネイトとジョー・パイクは似てるかも。スペンサーシリーズは読んだことないからわからないけど。2023/06/22

わたなべよしお

29
 安定の面白さ。だが、筆者はシリーズを継続させるための展開に悩んでいるのだろうか?このシリーズはジョーとネイトが揃ってこそ面白くなる。だが、2人は接触しない、できない、としてしまった。そこで考えられたのが本作ではないか。だとしても、まず「夢」はどうしても必要か?またネイト、ジョー、そしてシェリダンまでもが砂漠に集まるのは作り過ぎじゃないか?いつまでも書き続けてほしいシリーズだが、今回は少し気になった。2023/07/06

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