内容説明
その事件は意外なところから持ち込まれた。同じアパートに住む10歳の少年が、夏のキャンプで人間の頭蓋骨をみつけたのだ。ベックストレームを師とあおぐ少年は、頭蓋骨の右のこめかみに小さな穴が開いていて、銃弾らしきものが残っていることを見逃さなかった。頭蓋骨の主は20歳から40歳のアジア系の女性、死後数年が経過しているものと思われた。ところが、警察の調べが進むうちに同じDNAを持った女性が12年前にタイで死亡していたことが判明。果たして人は二度死ぬことができるのか? 規格外の刑事ベックストレーム・シリーズ第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨ミール
35
控えめに言って、最高の物語だった。見習い警官殺しと平凡すぎる犠牲者を無理して読んで良かった(笑)この前に発売されてた悪い弁護士は死んだを読まないと!すっかりベックストレームのファンになってしまってヤバい。2024/06/21
むつこ
25
作者が年齢的にきつくなったらしくシリーズ最終巻とのこと。同じアパートに住む少年が夏キャンプで人の頭蓋骨らしい骨を発見し、主人公・ベックに相談し事件を追うことに。が、その骨は12年前にタイの津波で死亡していた。まー、長いし分厚さらしさ全開。ラスト「まったく長かった・・・」とある。長い捜査で読んでいる私も疲れて思わず声に出してしまい「ホントだよ!」と突っ込んでしまった。けど、この作家さん、まだまだ書けそうだし(本人的にラストだからこその)渾身の作品と感じた。ファンとして気長に待ちたいな。2025/03/16
み
25
面白かったぁ、いつの間にかベックストレームに毒されてしまってます(^^;そして、なんと本国でも今作以降、シリーズがないなんて(/_;)2023/07/21
bapaksejahtera
15
シリーズ最新第4作。この時著者は71歳。現在は79歳だからこれが最終作かもしれない。デブちび悪趣味下品でセクハラ男の主人公も次第に丸くなり。作品の滑稽度も上がったような気がする。いつ首にされても不思議ではないと思われているこの警官の羽振りの良さの理由が、本作で明らかにされるのも、「遺作」めいた印象を与える所以だ。。タイを中心とする東南アジアから女性を連れてきて妻としては、結局放り出す男が問題とされる中、少し捻りはあるがこれを取り上げる。インド洋津波やロシアに侵入を試みられる瑞典。頗る時事的な小説でもあった2024/04/30
本の蟲
14
下衆で怠惰で人種差別主義。酒好きの女好き。しかし類まれな幸運と擬態で、スウェーデンで最も有名な刑事となった悪徳刑事ベックストレーム・シリーズ第4作。自身を英雄視している同じアパートに住む少年が、夏のキャンプで銃創のある頭蓋骨を見つけてしまう。遺伝子検査で特定された身元女性には、12年前タイの津波で死亡した記録が…。毎日酒と美食と昼寝を欠かさず、捜査会議に顔を出しているだけで有能と周りに錯覚させるのは一種の才能か、受け売りの知識と思わせぶりな言動と、独断偏見の言い切りが最後につじつまがあう愉快さよ2023/09/29
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