文春新書<br> 美しい日本人

個数:1
紙書籍版価格
¥935
  • 電子書籍
  • Reader

文春新書
美しい日本人

  • 著者名:文藝春秋【編】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2023/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166614073

ファイル: /

内容説明

現在の日本と日本人を見つめ直す

明治以来、日本には数多くの、無私の人、潔い人、天晴れな人――、ひと言で言うなら「美しい日本人」がいました。
そうした人々の生き方を知ると、そうそう、日本人ってこうだったんだよなあとしみじみ胸に迫るものがあります。歴史に名を残さないまでも、こうした日本人は市井にたくさんいたはずです。
ましてや、殖財と私利私欲に走る人たちのニュースが連日のように報じられる昨今だからこそ、そんな“偉人”たちの片鱗に触れれば、痛快な思いがしたり考え直したりするのではないでしょうか。
“偉人”の人生は、我が身を映す鏡でもあるのです。
本書では、かつて『文藝春秋』で記事になった数百人の人物のなかから、“美しく生きた日本人”73人を厳選しました。
たとえば、政官界からは鈴木貫太郎、白洲次郎、土光敏夫……、国際社会からは緒方貞子、杉原千畝、植村直己、盛田昭夫……、実業界からは本田宗一郎、星一、井深大……、文化からは小津安二郎、城山三郎、淀川長治、兼高かおる……、学問からは柳田國男、白川静、牧野富太郎……、芸能からは高峰秀子、渥美清、坂本九……と多岐の分野にひろがっています。ときにその恩恵は、現在の私たちにも及んでいます。文芸や芸能であれば、大多数の国民がその恩恵を享受していることでしょう。
本書が読者諸兄の人生と思考にとって、良き一助になれば幸いです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かずりん

11
タイトルからかつての「美しい日本」なる本を思い浮かべてしまったがまるきり異なる。73人の日本人について1人2~3ページで特徴あるエピソードで案内されている。短いだけに印象に残る書だ。2023/06/08

華形 満

7
小説やドラマでも取り上げられた五代友厚や津田梅子をはじめ、登場する73人はやはり明治・大正・昭和という時代の寵児だった訳で、もし平成や令和といった時代背景の元で生まれたとしたら決してその姿、功績を見る事はなかったかもしれないと思えた。第五章「文化を豊かにした人々」のカテゴリーの人選が他章より断然多いのも日本人特有。三船敏郎、緒形拳や山本直純、立川談志といった面々も是非加えて欲しかった。いずれにしても「昭和は遠くなりにけり」を実感させられる一冊でもあった。2023/09/19

安土留之

2
 明治から昭和にかけて活躍した73人の日本人を取り上げ、2~5ページ程度の短い文章で叙述している本。カタログみたいな本で、「ああしまった、こんな本買うのじゃなかった」と思って読みだした。  でも、読みだして、引き込まれた。近親者や身近にいた人が語っているので、短い文章でも、思いが伝わってくる。それぞれの人が「志」をもっていたのだ。 今の子供たちが伝記を読まなくなり。それが子供たちが「志」をもたなくなった原因だ、と学校関係者から聞いたことがあるが、確かに伝記を読むことは大切、と再認識させられた。 2023/07/19

あるまじろの小路

0
人によっては題名だけで思想的な偏りを感じてしまいそうですが、政治家や実業家から文化人・芸能人までさまざまな日本の有名人についてのエピソードを生前本人と親交のあった人が語る小文が収められています。統一的なコンセプトに基づいて編集されたとも思えず、内容にばらつきがありますが、一つ一つは週刊誌のコラム的にきれいにまとめられており、読みやすかったです。特に異色だったのが、明治期に福祉・文化事業に関わった「今に生きる活動をした人」4名で、知名度もさほどではないこの人たちを入れたところに編集者のこだわりを感じました。2024/02/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21210646
  • ご注意事項