内容説明
ついスマホで気になってニュースをチェックする、スマホの着信に気をとられて集中力が続かない……。このようなことが当たり前の日常になると、読書をするのが億劫になったり、論理的に考えることができなくなったりすることも。最悪の場合、認知症を招くこともあるといいます。本書は、便利なスマホの負の側面を解説。つい依存しがちになるスマホやデジタル情報をデトックスする方法も紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
35
一人一台端末でICT教育を充実させている中、子どもたちの脳に悪影響を及ぼすことが明らかになっている現実。これからの時代を生きていく力をつけていきながら、脳への悪影響のない共生のしかたを、大人が責任を持って研究していかなければならないと強く思いました。2023/07/11
瑪瑙(サードニックス)
26
スマホを見ている時はいくらオンラインで勉強していたとしても、脳は休んでいる状態との事。自分で読み書き計算をしている時の方が脳の前頭前野が刺激されて活発に活動するとの研究結果。又体を動かす事、手芸や筋トレも良いとの事。自分で考える事を止めてしまったら脳の成長はありえない。AIやChatGPTに頼る事は自分で考える事を放棄しているのだと思った。知らず知らずのうちに人類の脳が後退しているかもしれないと思うと恐ろしい。便利になるのは良いけれども、付き合い方は考えないといけないと思う。2025/09/25
MASA123
13
出典、参考文献の記載が少なすぎて、この本の内容を、どこまで信じてよいのか判断しずらいです。 スマホが脳をダメにする、という、よく聞く話で、とくに目新しい感じはしなかった。 スマホで検索中は、脳が遊んでいるというのは、わかりやすい表現でした。買い物をしたとき、従来方式であれば、手持ち現金を確認、カード支払いにするか検討、ポイントの扱い、レジ精算機の操作、など手順が多いが、スマホ決済だど、かざして残高確認するだけで、頭を使わないのです。なるほどね。 2023/07/24
kumami
8
読みやすさ重視のためか、根拠となるデータの掲載が少なかったのは少し残念。でも、以前から頭の働きが鈍ったと自覚しており、加齢のせいかと思っていたが、スマホの悪影響の可能性と気づきを得られたのは収穫。まて、子どもにデジタルツールを与えることへの抵抗感も以前から漠然と持ってはいたが、危険性をはっきり認識できたことで、ブレずに対応できそう。2024/05/22
華形 満
8
大ヒットした任天堂DSの脳トレソフトの監修を担当された川島教授によるスマホ警鐘という事で大いに興味を持った。 「スマホを使いこなしても脳力は上がらない」「スマホは持ったとたんに依存する」特に子供にとって「スマホを1時間以上使うと勉強しても学力が下がる」は、具体的なエビデンスもあり愕然とした。デジタルデトックスの必要性を十分に認識させられる必携本だ。2023/05/29