角川文庫<br> 赤い部屋異聞

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角川文庫
赤い部屋異聞

  • 著者名:法月綸太郎【著者】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • KADOKAWA(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041133217

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内容説明

日常に退屈した者が集い、世に秘められた珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」。新会員のT氏は、これまで九十九人の命を奪ったという恐るべき〈殺人遊戯〉について語りはじめる……。江戸川乱歩の名作短篇「赤い部屋」に捧げる表題作ほか、著者が敬愛する作品へのオマージュだけを集めた、ミステリファンにはたまらない全九篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

71
古今東西の名作ミステリを法月さんがオマージュした物語。しかしただのオマージュではなく法月さんらしいウィットを利かせて再構築したストーリーはどれも極上の仕上がり。表題作の『赤い部屋異聞』は江戸川乱歩の「赤い部屋」から。法に触れない安全至極な殺人を繰り返して99人の命を奪ったと豪語する男の運命はいかに。乱歩の世界観を踏襲しながらブラックユーモアを利かせたオチには瞠目。ウールリッチのオマージュ『砂時計の伝言』も20ページ程度の短さながら意表をつくラストが面白い。どれも懲りにこった仕掛けに舌鼓を打つ絶品短編集。 2023/07/15

32
名作のオマージュ。表題作は何かで読んだ。法月綸太郎先生の作品は久しぶりだったけど面白かったな。2023/06/03

マツユキ

20
法月さんの短編を読むのは初めて。オマージュとなった作品はどれも読んでいませんでしたが、問題なく読めました。ミステリ好きとしてはもちろん、怪奇、SF好きとしても楽しめる作品でした。2023/12/06

マッちゃま

18
久しぶりの法月さん。本書は古今東西の個展名作推理小説をオマージュした9つの短編集。たとえ元ネタを知らなくても楽しめる内容なので安心して読んでみてください。江戸川乱歩をオマージュした表題作から一気に心をつかまれて、一作づつ読み進めました。ここのところ法月さんの作品は僕の理解力が追いつかず、きっと楽しみを込めたであろう部分が楽しめなかった作品が続いていたのですが、本書を読んでみてよかったです。またこういった感じのエンタメ的にも伝わりやすい内容のミステリを書いて欲しいなぁ〜と思うのは僕だけなんでしょうか?2023/07/24

Small World

15
シリーズ探偵はでてきませんが、どの短篇も器用な作者らしいミステリ愛が感じられました。個人的にはスーパーナチュラルな成分を含んだ「続・夢判断」「まよい舟」「迷探偵誕生」あたりが好みです。2023/07/08

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