動物に「心」は必要か 増補改訂版 擬人主義に立ち向かう

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動物に「心」は必要か 増補改訂版 擬人主義に立ち向かう

  • 著者名:渡辺茂【著】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 東京大学出版会(2023/05発売)
  • ポイント 30pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784130633819

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内容説明

デカルト、ダーウィンからドゥ・ヴァールまで――
人間を特別視する思想の起源と危険性を問う

動物の「心」は人間から類推できる/すべきものなのか。動物の行動実験や脳研究から比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が、心理学に巣くう擬人主義がなぜ問題なのかを解き明かし、心の多様性への理解を促す警鐘の書。西欧的人間観の終焉、無脊椎動物や植物についての議論など約100頁増。


【主要目次】
まえがき――反擬人主義の旗の下に
序 章 擬人主義のなにが問題か
第1章 類似性と擬人主義――面妖なり観相学
第2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき
第3章 哀れなり、ラ・マルク
第4章 ダーウィン、ダーウィン、ダーウィン
第5章 ウォーレス君,何故だ
第6章 元祖「心の理論」――ロマネス、モルガンの動物心理学
第7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落
第8章 新大陸の動物心理学
第9章 行動主義宣言!
第10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光
第11章 行動分析とスキナーの孤独
第12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義
第13章 「人間」の終焉と比較認知科学の完成
第14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義
第15章 擬人主義を排す
第16章 動物の哲学 
第17章 無脊椎動物に「心」は必要か
第18章 植物に「心」は必要か
第19章 機械に「心」は必要か――ヒトとの共生
終 章 心とはなにか
自著解題
あとがき
増補改訂版あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mim42

9
イグノーベル賞受賞者の動物心理学者による「心」論。動物研究における「擬人主義」的な態度が批判される。日常生活におけるペットのような動物の擬人化は問題にはならない。「犬の空腹と人間の空腹って質的に大きく異なるのではないかな?犬にとっての空腹は人間のそれよりも耐え難いのでは?」と疑問に思っていた私には打って付けの話題。差異は島皮質の違いからも推測可能とも。本書では知能、意識、生命、心理学史等、広範な話題についてソフトな文体で時に鋭く論じられる。著者の授業は楽しかったのかななどと想像しながら読むのも良い。2025/08/28

Go Extreme

2
https://claude.ai/public/artifacts/2bafe0ea-ea25-4e39-805d-5226819874d2 2025/06/09

WAKI

1
この時期,行動主義について少し考えていたので,非常に参考になった。当事者による貴重な記録である。2024/08/06

thinkeroid

1
端的に言うと、実験心理学概論ということになると思う。著者は長年の動物(とくに鳥類)を題材にした実験がベースにある。その膨大な経験に基づいた思索を平易に、率直に書き起こすことで、心理学の擬人主義を抉り出して正体を暴く。いっぽう、心の「独立変数」としての扱い(換言すればメンタリズム)をしりぞけて「従属変数」として扱うことが結論である。逆に心の独立/従属変数の問題がどういうことか理解するのが記述を追うときの読解の軸になるだろう。2024/08/19

tetekoguma

1
マルチ・スピシーズ人類学に興味があり、少しずつ学んでおります。人と動物の関係性を捉え直せればと考えています。渡辺茂先生は神経科学、心理学分野の研究者で鳩の研究で著名で、イグノーベル賞の受賞者でもあります。動物の多くは個体識別ができ共感をして協力的な行動をするということもわかっているそうです。擬人主義から離れて人間を捉えるというのは、進化論的には人間は後発なので自然なのですが、私はつい擬人主義的に考えてしまいます。2023/06/23

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