内容説明
夫婦別姓、政治とジェンダー、性暴力事件、そしてわたし自身のこと。この国の女性たちが抱える困難を問うフェミニズム・エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
62
【フェミニストが自信満々に正義を押し付けるって、誰が言った】自分の主義主張を貫きたいけれど目先のご飯の心配もしている人間の書いた、この国で生きる女性やマイノリティが直面する困難を問い直した、フェミニズム・エッセイ。<インターネット社会の中で、人は自分と意見の違う人にいともたやすくレッテルを貼ります。くレッテルを貼るだけで、その人の主張を根こそぎ無効化しようとします。けれど本来、意見が違う人との間にもいくらかの共通点や親和性はあるはずです。また、共通点を見出すことからしか対話の糸口はないのではないか>と。⇒2025/07/13
とよぽん
52
小川たまかさんの著書を、いつか読んでみようと思っていたので、今年5月に発行された書き下ろしを読むことができてよかった。書き下ろしだから、最近の著者の考えが反映されているはず。そして読み進めると、小川さんの、社会や人権に対する姿勢が信頼できると思った。あくまで私個人の印象だが、武田砂鉄さんと似たような感じがあると思った。これからも小川さんの言説に注目していこう。2023/08/28
たまきら
39
「フェミニズム=性被害」というかなりざっくりした感覚を持っている方のエッセイ集です。自分にとってはフェミニズム=すべての社会的違和感への意思表現、かな。一緒に違和感について考えていきたい世代の人たちには、とても良い手引きになる最初の一冊ではないでしょうか。夫や娘との会話のきっかけには適した内容でした。2025/09/21
えりまき
22
2023(197)初めましての小川さん。フェミニズムとかジェンダーとかハラスメントとかのエッセイ。「なんで結婚したんだろう」「お前らの本音と建前」など、女性が受けているたくさんの差別に怒りと共感を感じながら読みました。他の本も読んでみたい。 2023/07/09
Mc6ρ助
20
これもこんなところで共感すべき本ではないのは重々承知なんだけど(ここで共感する人ってどれくらいいるんだろうってのも爺さまの僻みかと思う今日この頃)。『無視できるならしたいけれど、毎日向き合わざるを得ない問題。それは言ってみれ安倍政権のようなものだ。 2012年以降の10年間、安倍政権について考えなくてもすむ人がいたとしたら。そう説明すれば、私の「驚きと羨ましさ」を理解してもらえるだろうか。(p157)』2023/08/07




