ハルキ文庫<br> 共犯レクイエム 公安外事五課

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ハルキ文庫
共犯レクイエム 公安外事五課

  • ISBN:9784758440530

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内容説明

杉並書少年係の女性刑事・篠原早紀は、強盗未遂事件の捜査で担当した被疑者の少年を殺され苦悩していた。そんな中、突然公安である警視庁外事五課へと異動になり、癖のあるメンバーとともに、東欧スパイの監視を開始する。同課の風間律子を目標としていた早紀は五課課長・常川から律子の内偵を命じられる。早紀の異動は、五課内に潜む裏切者炙り出しのためだった。東欧のスパイハントの傍ら、公安部内の黒い影を彼女は払うことができるか……。傑作スパイサスペンスの登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

147
公安もの、と思っただけで良い印象を持てないのは何故だ?所轄の生安に勤務する早紀が移動・・それが公安部。疑心暗鬼にもなるだろうさ。麻見作家の新シリーズまずまずのスタートだったのではないだろうかー『自分の中に大きな木を生やしておけば大丈夫』かつて世話になった交番の巡査長・富永の言葉が良い。そうさ、この組織の良心として育って行け!同僚・風間の存在が気になり、すぐに次が読みたくなる。もどかしく読了した。2017/01/10

absinthe

136
公安・外事の話だが、組織内のモグラを探せという話に終始して、時事問題や世界情勢についてはほぼ話題に上らない。登場する外国人の工作員も架空の東欧国家出身。もともと本格推理を得意とする作家なのでしかたないが。こういう作品は社会派推理の作家のほうが向いていたかも。absintheは面白く読んだが、あまりお薦めはしない。主人公よりも先輩の律子のほうが存在感があった。今後、主人公は律子のワトソン役になるのだろうか?2022/12/31

KAZOO

102
麻見さんの作品でこれだけ残っていました。これも本当はシリーズ化したいところなのでしょうが、いくつかかかえてこれだけになっている感じがします。所轄で被疑者の少年を殺された女性刑事が公安に移動になり、そこで上司から本来の業務とは別の仕事を割り当てられます。いわゆる課内の潜入捜査ですが、この部署のメンバーはすべてひと癖ありそうな感じです。最後には所轄の事件とも結びついてということでまあ楽しめました。2020/05/31

papako

76
麻見祭り、ラストはこちら。苦手な公安ものなので残ってました。ストーリーに興味は持てなかったのですが、意外に図太い早紀と先輩の風間律子のやりとりが楽しくて読めた。外国のスパイが、早紀の所轄での事件につながり、なかなか。こういうスパイものって、そんなことの為にそこまでするの?と思う。さてさて他の作品も見かけたら読もう。momiさん、ありがとう!!!2020/06/29

ナミのママ

59
殺人分析班シリーズで好きになった作家さん。新シリーズと聞いて気になっていたところサイン本を見つけて手にしました。公安ってどうもエグイ気がするけれど、これもまた嫌になるような職場でした。そこでめげず、これからも頑張れ!って感じです。ストーリーは二転三転するスパイもの、これ海外シリーズだったらもっとスリリングだと思います。登場人物、脇役の交番の人も含め、何やらいわくありげで、続編が気になります。さらっと読めました。2017/01/19

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