シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

  • 著者名:頭木弘樹【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 創元社(2023/05発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784422930985

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内容説明

難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。(装画:香山哲)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

82
まさに、あいだで考える。二項対立ではなく、グラデーションでというのが、すっと心に落ちる。心身という言葉の意味を考える。どちらが主で、どちらが従ということはない。時々、疲れた・・ということもあるが、そんな時は、時間を置くようにしている。結論を急がず、保留しておく。数年前から、自分の中にある言葉の一つに、ネガティブケーパビリティがあり、それを再認識。単に、自分自身だけでなく、もっと、広い視点で考えることができる。2023/11/19

fwhd8325

76
この一年、とても疲れています。書店で、この本を見つけたとき、普段は、あまり購入しないジャンルなのですが、飛びついてしまいました。「あいだで考える」は、しっくりきます。心と身体。時折、思い出せればいいなと思います。弱いロボットのはなしは面白い。ふと考えると、子どもの頃は、無理をしながらも自分を見失わない大人がいて、社会はバランスがとれていたんだと感じました。あまり、自分を意識しないようにと思っても難しい。2023/05/19

ネギっ子gen

66
【一番大切なのは、私だけの心のこと。私だけの体のこと。そういう「個人的なこと」を拾い上げてくれるのが文学だ】難病体験に基づく文学紹介活動を展開する著者が、文学作品を取り上げ、心と体の関係性について考察した書。<主人公は、自分とはぜんぜんちがっていて、共通点がないことも多い。それでも、その主人公の体験や内面が細やかに語られていくと、なぜか共感したり感動したりする。「ここに書かれているのは自分の気持ちだ」とさえ感じることもある。これが文学の不思議なところだ。個人的なことを突き詰めると、普遍性に到達する>。⇒2023/11/07

shio

45
物事の「あいだ」で考える人文シリーズ第一弾。いやホント、何歳になっても疲れます自分に。心も体も思うようにいくことってなかなかない。自分で自分が分からない、でもそれって私だけじゃないんだ。近くて見えない自分について、文学や漫画を交えながら考える。『寄生獣』の「死んだイヌはイヌの形をした肉だ」とゴミ箱に捨てるシーン!心体では心が重視されがちだけど、そう割り切れるもんでないよね。心も体も、たまに立ち止まって見直して、決めつけ過ぎず曖昧でいることがストレッチになる。「曖昧さ耐性」を高めたい。2023/11/02

くさてる

35
これまでの著者の本と同じく、ご自分の体験から紐解いていくからだと心の話で、論の広げ方がやわらかく読みやすかった。取り上げられている作品も文学からマンガまで幅広い。読んだあと、自分自身の体と心の関係を振り返ってみたくなる読書体験でした。添えられているイラストがいいなあな、と思ったら「ベルリンうわの空」の香山哲さんでした。こちらも素敵です。2023/11/04

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