内容説明
難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。(装画:香山哲)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
85
まさに、あいだで考える。二項対立ではなく、グラデーションでというのが、すっと心に落ちる。心身という言葉の意味を考える。どちらが主で、どちらが従ということはない。時々、疲れた・・ということもあるが、そんな時は、時間を置くようにしている。結論を急がず、保留しておく。数年前から、自分の中にある言葉の一つに、ネガティブケーパビリティがあり、それを再認識。単に、自分自身だけでなく、もっと、広い視点で考えることができる。2023/11/19
fwhd8325
76
この一年、とても疲れています。書店で、この本を見つけたとき、普段は、あまり購入しないジャンルなのですが、飛びついてしまいました。「あいだで考える」は、しっくりきます。心と身体。時折、思い出せればいいなと思います。弱いロボットのはなしは面白い。ふと考えると、子どもの頃は、無理をしながらも自分を見失わない大人がいて、社会はバランスがとれていたんだと感じました。あまり、自分を意識しないようにと思っても難しい。2023/05/19
ネギっ子gen
68
【一番大切なのは、私だけの心のこと。私だけの体のこと。そういう「個人的なこと」を拾い上げてくれるのが文学だ】難病体験に基づく文学紹介活動を展開する著者が、文学作品を取り上げ、心と体の関係性について考察した書。<主人公は、自分とはぜんぜんちがっていて、共通点がないことも多い。それでも、その主人公の体験や内面が細やかに語られていくと、なぜか共感したり感動したりする。「ここに書かれているのは自分の気持ちだ」とさえ感じることもある。これが文学の不思議なところだ。個人的なことを突き詰めると、普遍性に到達する>。⇒2023/11/07
shio
45
物事の「あいだ」で考える人文シリーズ第一弾。いやホント、何歳になっても疲れます自分に。心も体も思うようにいくことってなかなかない。自分で自分が分からない、でもそれって私だけじゃないんだ。近くて見えない自分について、文学や漫画を交えながら考える。『寄生獣』の「死んだイヌはイヌの形をした肉だ」とゴミ箱に捨てるシーン!心体では心が重視されがちだけど、そう割り切れるもんでないよね。心も体も、たまに立ち止まって見直して、決めつけ過ぎず曖昧でいることがストレッチになる。「曖昧さ耐性」を高めたい。2023/11/02
ta_chanko
38
「心」が「体」をコントロールすると一般的には考えられている。しかし逆に、「体」が「心」をコントロールすることもある。病気になれば気持ちが沈み、暗い性格になる。「その性格を直せば、病気も治るよ」と言われても、これは順序が逆。「体」が治れば、「心」も晴れる。そもそも、「心」と「体」を分けることに意味があるのか?全てのものは、グラデーション状につながっている。分ければ分かりやすいけど、分けたものを元通りにすることは難しい。きっと曖昧な「あいだ」にこそ、本質がある。2023/07/06
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