内容説明
10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。(装画:モノ・ホーミー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
59
ある意味において空気のようなものになっている人も多いのがSNSだと思う。ただ、その空気をどう感じ取るのかが大切。何も感じられないと、いわゆるSNS疲れからの状況になるのかなと思う。自分は、極力リアルで一次情報に近くづくことを心掛けているので、ちょうと考えていることが述べられている。SNSは一つのツールであるということを忘れなこと。2026/02/11
りんご
50
イイネは欲しいけどイイネを貰うための投稿は本当の自分じゃない。本当の自分はつまらないから映える投稿を作ってイイネされる→ホントの自分は無価値なのだ、、、。SNSは今や生活の一部。いい距離で、いい塩梅でやりましょう。職場で辞めるとか辞めんとかのトラブル。たまたま雑談で聞いたら、体調不良で休んだはずがインスタのストーリーで彼氏とデートしてたとかなんとか。もっとうまくやれよなー。あと職場にあんましアカウント知られない方が良さそうだねwこわ。インスタやってないからよく知らんけど。2024/12/28
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
29
今度著者を交えての哲学対話に参加するために読了。 「SNSタイムライン=時熟」の主張だけは「んな大袈裟な…」と訝ったが、そこ以外は概ね同意&納得。 あと第5章の#Me too運動に対する奥歯にものが挟まったような物言いが歯痒かった。もっと端的に「#Me too運動はこの要件を満たしてないから最初から無理筋でした」って言い切っちゃえばいいのに笑(実際そう主張してる論者はいくらでもいる)2023/05/15
ta_chanko
27
SNS上でしばしば炎上騒動が起こるのは、発信者の文脈や物語・ルールが共有されていないから。SNS疲れは無理をしてキラキラした自分を演じ続けなければいけないから。アルゴリズムを利用した情報の最適化は、個々人を偏った情報の中に閉じ込め、偶然性を排除し、その結果人々の思考が分断されてしまう。私生活の中にも政治が入り込み、私的なものと公的なものとの境界が消失する。コンパクトだがSNSの問題点について考えさせられる良書。2023/07/05
のっち
25
☆☆☆★ SNSを題材に、承認(ヘーゲル)・時間(ハイデガー)・言葉(ウィトゲンシュタイン)・偶然性(ベルクソン)・政治(アーレント)の概念について哲学する入門書。世の中の動きを見てみると、自分の考えの枠外にあるものに対して攻撃的になりすぎてやしないかと感じることがある。本書巻末のシリーズ創刊のことばにあるように、物事を白か黒かに分断するのではなく、黒っぽい白や白っぽい黒があって当然ではないか。そのあいだに位置するグラデーションを認めていくことが、多様性を認める社会の実現になると信じている。2025/05/27




