ちくま新書<br> 自衛隊海外派遣

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ちくま新書
自衛隊海外派遣

  • 著者名:加藤博章【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 筑摩書房(2023/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480075567

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内容説明

敗戦後の日本は憲法九条の規定により、軍隊の海外活動を禁じることとなる。一方、日本が飛躍的な経済復興を遂げ経済大国の仲間入りを果たす中、国際社会への経済援助だけでなく、人的な貢献が必要だとする議論が起こった。緊迫する国際情勢に対し、日本の自衛隊は何ができ、何ができないのか。転機となった湾岸危機後のペルシャ湾、イラク戦争、南スーダン、ソマリア沖、そしてウクライナ戦争に至るまで。自衛隊海外派遣の全貌を網羅し、日本のとるべき道を考える、必読の通史。

目次

はじめに/自衛隊海外派遣とは何か/どうして自衛隊は海外に派遣され、何をしてきたのか/第1章 敗戦から国際貢献へ/軍隊の解体と憲法九条/残された日本海軍/朝鮮戦争と再軍備問題/再軍備をめぐる対立/朝鮮戦争と国連軍をめぐる問題/海外派兵禁止決議/鳩山政権の安保改定交渉/レバノン派遣問題/安保騒動/第2章 前史──自衛隊以外の人的貢献/池田政権と安保騒動後の国内情勢/青年海外協力隊の創設/ベトナム戦争とアジア秩序の変容/日本の安全保障観の変化/戦後処理から新たな外交課題へ/総合安全保障構想/インドシナ難民/難民問題への対応/カンボジア難民救援/メキシコ地震・コロンビア火山被害への支援/国際緊急援助体制拡充への動き/国際救助隊から国際緊急援助隊へ/外務省の動き/国際緊急援助体制拡充をどう実現するか/外務省の方針/消防庁の異論/自衛隊参加問題/国際緊急援助隊の創設/イラン・イラク戦争と掃海艇・巡視船派遣構想/第3章 始まり──「汗を流さない大国」からの脱却をめざして/冷戦の終結/国際協力構想と国内政治情勢の変容/ねじれ国会の発生、海部政権の誕生/PKOのルネサンス/湾岸危機/湾岸危機における支援要請/資金援助/物質援助/アメリカの反応/米国議会の批判/国防総省・米軍の評価/米国政府のジレンマ/国連平和協力法/自衛隊をどのように参加させるのか/公明党の反応/湾岸戦争の勃発と被災民救援の挫折/多国籍軍への資金協力問題/財源問題と公明党/九〇億ドルでの支援先と為替をめぐる問題/掃海艇派遣案の浮上とドイツの掃海艇派遣/感謝広告問題/掃海艇派遣に向けた動き/掃海艇派遣問題と米国/掃海艇派遣に向けた外務省の動き/防衛庁・海上自衛隊の掃海艇派遣に向けた動き/海部首相の決断と公明党/掃海艇派遣の実現/掃海艇派遣の実現と世論の変化/自衛隊派遣拡大の動き/自衛隊派遣拡大への諸外国の反応/三党合意の扱い/PKO協力法の成立/国際緊急援助隊法改正/第4章 定着──地域紛争・テロとの戦いの時代/カンボジアPKO/同盟漂流と朝鮮半島危機/地域紛争とPKOの拡大/東ティモール派遣/9・11、テロとの戦い/テロ特措法/イラク戦争/イラク特措法の成立/拡散安全保障イニシアティブ参加/ねじれ国会とISAF派遣論/ソマリア沖海賊の急増/海賊対処法の成立/ソマリア沖海賊対処の実際/民主党政権の発足と自衛隊海外派遣/南スーダンPKO派遣/能力構築支援と民主党における自衛隊海外派遣/第5章 自衛隊海外派遣のゆくえ──米中対立の時代/安倍政権の発足と安全保障体制の改革/集団的自衛権の解釈見直し/平和安全法制/開かれたインド太平洋と能力構築支援/南スーダンからの撤退/アフガニスタンからの在外邦人救出/ロシア・ウクライナ戦争/おわりに/敗戦から自衛隊海外派遣へ/自衛隊海外派遣の拡大、国連中心の秩序から米国の単独行動主義へ/米中対立時代の自衛隊海外派遣/平和安全法制、集団的自衛権容認下の自衛隊海外派遣とは/自衛隊海外派遣の今後──湾岸のトラウマはいつまで続くのか/あとがき/主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nagoyan

13
優。著書は1983年生。防大特別研究員などを経て現在日本戦略研究フォーラム上席研究員など。敗戦後の国際、国内情勢から説き起こし、日本の「国際貢献」の一環として海外派兵とは一線を画する(とされる)「海外派遣」がいかに定着してきたかを追う。画期は湾岸戦争後の掃海艇派遣にある。これを契機に世論も自衛隊の海外派遣を是認するようになる。PKO、イラク戦後復興支援、海賊対処等と、次第に任務も拡大した。ついには、集団的自衛権の行使部分容認に至り「海外派兵」となりかねない地点まで来た。分かりにくい話を要領よくまとめた本。2023/05/21

竹の子

1
著者前著は必ず読みたい。 国内制約上人的支援は難しく財政支援を中心にせざるを得ないがそれだと国際社会から評価はあまりされない、だから人的支援だ。ではなく、国家として国際社会へ貢献するためには人的支援を行う必要がある、その結果として国際社会から評価を受けた。という経緯があれば、ウクライナ支援における日本の世界での立ち位置も少し変わっていたのかもしれない。2023/09/30

お抹茶

1
「おわりに」の10ページを読むだけでも自衛隊海外派遣に関する考え方の変化や背景となる国際事情がわかる。冷戦終結後,国連PKOのミッションが増加し,国連中心の新世界秩序の一翼を担うべきという意見も出たが,すぐに日米関係重視に舵を切った。「法的整備が追い付かず,アクロバティックな論理で現場が対応するという状態は日本の安全保障政策で繰り返されている」という指摘があるように,応急措置的な法解釈と現実の狭間で防衛省や自衛隊も苦労しているはず。集団的自衛権の解釈変更については意外と言及は少なめ。2023/06/27

takao

0
ふむ2025/09/21

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