おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った - 世界ことわざ紀行

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おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った - 世界ことわざ紀行

  • 著者名:金井真紀
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 岩波書店(2023/05発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000615730

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内容説明

好奇心とスケッチブックを手に,ことわざを集める旅に出発! マレーシアでは旅することを風を食べると言い,フィンランドではやり方はいくらでもあると猫を布巾に.エチオピアではヒョウの尻尾をつかんでサバイバル.発想にびっくり,教訓に納得.36言語の心が喜ぶことわざ,ステキな文字を,イラストとエッセイで紹介.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

地図
表面に振リかけたパクチー(タイ語)
ヒョウのしっぼをつかむな…(アムハラ語)
最高の料理人ても豆を焦がす(スペイン語)
「やリ方はいくらてもある」と…(フィンランド語)
月の明るいあいだに糸を紡げ(ビルマ語)
あなたが風でも,必ず嵐に遭うだろう(アラビア語)
鼻が邪魔だと思う象はいない(ズールー語)
きのこと名乗ったからには,籠に入れ(ロシア語)
チャペラをかぶって,世界を歩こう(バスク語)
虎に翼(朝鮮語)
友のない人生は塩気のないピラフ(ウズベク語)
タコのように死ぬな…(マオリ語)
ヴィルコラのあとに飛ぶ(ノルウェー語)
胡椒の辛さは,噛み砕いてはじめて…(シンハラ語)
ジャッカルがヒバリに歌を教える(グルジア語)
選べる者に苦しみあリ(ドイツ語)
風を食べる(マレー語)
聖ゲルトルーデの日に熊が…(エストニア語)
猫がヴァーラーナシーに行って…(ネパ―ル語)
貝が食べたい人は…(アイスランド語)
慶良間は見えるが,まつ毛は見えない(沖縄語)
蝉は螺が,蟻は蟻が愛おしい(古典ギリシア語)
知リ合いのある人は草原と同じ…(モンゴル語)
良いことをしたら水に流せ(アルメニア語)
水牛の前でビ―ンを奏でる(ウルドゥ―語)
卵は石とは相撲をとらない(ウォロフ語)
雌鴨,米びつに落下(台湾語)
どの豚にも聖マルティヌスの日が…(ポルトガル語)
絨毯の寸法に合わせて足を伸ばせ(ペルシア語)
村の歌い手は評価が低い(ベルベル語)
面と向かって緑色のことを言う(ルーマニア語)
熊が逃げてから刀を出す(ゾンカ語)
よく食べ,しっかリ 糞をすれば …(カタルーニャ語)
思い切って踊る,恥じらいは…(ハワイ語)
あなたはあらゆる方法で食べ物を …(イヌクティトゥット語)
コウモリの村へ行ったなら…(ダン語)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

108
世界には7000以上の言語がある。世界中のことわざの中でもマニアックなものを、現地語と著者のイラストで紹介しています。日本のことわざに似ているけど違う表現のものに文化の違いを感じます。パキスタンのウルドゥー語のことわざ「水牛の前でビーンを奏でる」は、「馬の耳に念仏」の意味。ビーンという笛を吹くおじさんと眠そうな水牛のイラストがなんともユーモラスです。アルメニア語の「良いことをしたら水に流せ」は、善行の見返りを求めるなの意味。日本のことわざとは違いますね。アルメニアのムーシユのトナカンの逸話も興味深いです。2024/04/23

☆よいこ

92
著者が旅先や知人から蒐集した「世界のことわざ」にシュールなイラストを添えて解説したエッセイ的なもの。世界の言語は7000以上もあるが文字を持たないものも多い▽「おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った」は「意外なところに道がある、解決策はひとつではない」の意味するフィンランドのことわざ。猫で拭くとか意外しかないんですけど。「虎に翼」は朝鮮語で「鬼に金棒」と同意。朝ドラ見てないけどこれから来てるのかな?スペインのカガネー関連の言葉もある。世界の文字の造形も面白い。2022年刊2024/07/26

けんとまん1007

92
それぞれの国・言語(民族)の文化が滲み出ていて、直に楽しい。そういう言い回しになるのかあ~と納得するのが多い。裏返して考えると、人が考えることは、あんまり違わないんだなあということ。その中で、一番、こころに響いたのが、アルメニア語の「良いことをしたら水に流せ」。基本的な思考は、今の自分にフィットしているし、今後、自分を戒める言葉にしよう。2023/08/16

とよぽん

77
金井真紀さんの感性が好きだ。この本では世界36言語の、心が喜ぶことわざが紹介されている。カラフルな文字、イラストが楽しい。日本にもよく似たことわざがあると思ったのが幾つかあった。「あとがき」も、金井さんの言語や文化に対する姿勢が見えてよかった。「ことわざの向こうに、言語や文字をめぐるさまざまなドラマが見え隠れして、そのたびに胸を熱くしました。」と。2023/03/11

kou

68
インパクトがあるタイトル(笑)。著者が実際に旅した国のことわざを紹介する内容だった。ちなみにタイトルにもなっていることわざの意味は「意外なところに解決策がある。道は一つではない」。どの国も日本と似たような意味のことわざがあるのが興味深い。2023/04/27

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