岩波文庫<br> キーツ詩集

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岩波文庫
キーツ詩集

  • 著者名:中村健二
  • 価格 ¥1,254(本体¥1,140)
  • 岩波書店(2023/05発売)
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  • ISBN:9784003226544

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内容説明

25年あまりの短い生涯の間にきわめて感覚的で豊かな詩情をうたったイギリス・ロマン派を代表する詩人ジョン・キーツ(1795―1821).その主要な二詩集に,生前には詩集に収録されなかった拾遺詩篇を精選して収録.長篇物語詩,ソネット,オードなど,〈美の詩人〉キーツの様々なジャンルの詩の魅力にふれる一冊.

目次

『詩集』(一八一七年)
《献詩》リー・ハント氏に
《詩》
小高い丘で爪立ちをした
ある詩の序歌 その一例
キャリドー 断片
ある女性たちに
同じ女性たちから、不思議な貝殻と詩の写しを贈られて
メアリ・フロッグリーに
希望によせて
スペンサーに倣って
女性よ! あなたが軽薄で自惚れが強いのを目にするとき
《書簡詩》
ジョージ・フェルトン・マシューへ
弟ジョージへ
チャールズ・カウデン・クラークへ
《ソネット》
Ⅰ 弟ジョージに
Ⅱ ──に
Ⅲ リー・ハント氏が出獄した日に
Ⅳ 多くの詩人が……
Ⅴ 薔薇を送ってくれた友に
Ⅵ G・A・Wに
Ⅶ おお、孤独よ
Ⅷ 弟たちに
Ⅸ 肌を刺す気紛れな突風が……
Ⅹ 長いこと市中に閉じ込められていた者には
  チャップマン訳のホメロスを初めて覗いたとき
  早朝友人たちと別れて
ヘイドンに
同じくヘイドンに
きりぎりすと蟋蟀
コシチューシコに
イギリスは幸せの国
眠りと詩
『レイミア、イザベラ、聖アグネス祭の前夜、その他の詩』
レイミア
イザベラ、またはバジルの鉢 ボッカチオに取材した物語
聖アグネス祭の前夜
《詩》
ナイチンゲールによせるオード
ギリシア古壺のオード
プシュケーによせるオード
空想
オード
人魚亭のうた
ロビンフッド ある友に
秋によせる
憂愁についてのオード
ハイピリオン 断片
拾遺詩集
侘しい夜が続く十二月に
「リア王」をもう一度読もうと椅子に坐り
死ぬのではないかと不安になるとき
喜びようこそ、悲しみようこそ
J・H・レノルズへ
今夜 僕はなぜ笑ったか
ある夢 パオロとフランチェスカの挿話を読んだ後で
非情の美女 バラッド
名声について
怠惰のオード
ハイピリオンの没落 ある夢
光り輝く星よ!

解説(中村健二)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

22
レイミアを読みたくて。2016年訳なので、読みやすくて良い♪ キーツの感性は良いですね。2018/01/17

ハイちん

16
再読。イギリスの詩人ジョンキーツによる詩集。前回もそうだったが、やはり詩を読むのは難しいと感じた。読み方がわからない。ほとんど字を追っているだけだった。おそらく彼の詩から何かを得る資格が私にはまだないのだろう。たぶんセンスがない。教養を身につけ、感性を磨いていけばいつか私にもキーツの詩をわかる日が来るのだろうか。今回キーツの詩は全然理解できなかったが、彼が創作のためにどれだけ魂を削ったか、また世間の評判を恐れ傷ついていたのかは伝わってきた。彼にとって創作はつらい作業だったんだろう。それでも書き続けた。2021/02/19

ハイちん

10
ジョン・キーツの詩はダンシモンズのSF「ハイペリオン」シリーズで重要な役割を果たしていて興味があった。ためしに読んでみた。キーツは19世紀のイギリスに生きた詩人で、彼の詩は英語圏では広く読まれる古典のはずなのだが、この邦訳本の初版発売は2016年(つまり今年)だった。いままで邦訳は発売されてこなかったということを示しており、詩を邦訳することの難しさがうかがえた。ぼくは今まで詩というものをほとんど読んだことがなく、この本を読んでもさっぱり良さがわからなかった。暗記するくらい繰り返し読む必要があるのだろうか?2016/09/05

しんすけ

6
高校時、文芸部に在籍せるためか、詩に興味を抱くこと大いなり。されど、中心に在るはボードレールのみなり。半径を拡張せるもヴェルレーヌや中原中也に至ることあれど、キーツがその輪に入るは叶わず。其時、大江健三郎がキーツに大いなる関心を所持せるを知る。影響たるか、『エンディミオン』を紐解くも馴染めず。以後五十年を超すにキーツに関心を抱くは微塵も有せざるを、漱石『文学論』によりて彼のキーツへの多大の関心を知る。故に本書を紐解くが吾人の好みに在らざるを実感す。情景描写に美観を生ぜるも、詩の情感には至らず。2017/09/05

みゅうの母

3
以前に対訳版を読んだとき、どこからどこまでがなにを修飾しているかこんがらがってしまった記憶があります。で、思い切って日本語だけの版を読み直しました。ずいぶん印象が違う詩もありましたが、これはこれでいいのかもしれません。神話の知識があると少しスムーズに読めます。詩の翻訳は難しいのではと、あらためて思いました。2017/07/01

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