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内容説明
●教員不足の原因は、長時間労働を生み出す「給特法」にある! ●教育現場を残業地獄から救う方策を各専門家が徹底議論! 近年、「教員不足」が加速している。小学校教員採用試験の倍率は過去最低を更新し続けており、倍率が1倍台、「定員割れ」の地域も出始めている。その根本原因は、ブラック職場と指摘されて久しい「教師の長時間労働」、そして、その長時間労働を生み出す「給特法」という法律にある。給特法の下では教師はいくら働いても「4%の固定残業代」しか得られず、そのために「定額働かせ放題」とも揶揄されている。この状況を一刻も早く改善するため、現役教諭、大学教授、学校コンサルタントら専門家が「給特法」の問題点の指摘および改善策を提案。教育現場を残業地獄から救うための方策を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
63
待ったなし! 先生たちの長時間労働をなくさなければ、命がもたない。やらせ放題の残業に対する報酬よりも何よりも、せめて休息時間を求めている先生たちも多いと思う。給特法が長時間労働訴訟への対策としてできた経緯をきけば、少しのかさ上げでは、かえって働き方改革に逆行する結果をもたらすだろう。そしてますます若い教員志望者が減っていくことになる。子どもたちの未来のためにも、教育現場に余裕をもたせ、先生になりたい人が増えていくような環境をととのえてほしいと思う。現実が世の中に知られてきて、世論が変化してきたのが救い。2023/07/11
あみやけ
39
残念なから、もう手遅れです。教職調整手当を上げたって、たとえ、残業代を払ったって、変わらないですよ。そもそも、時間内に終わる仕事量じゃないし、朝から時間外に働かないと学校を開けることすらできないんですから。人を増やせばいいとよく言われますが、やりたい人がいないのに、増やせるわけがない。実際、全国の多数の学校で教員定数が足らず、以前よりも一人あたりの仕事は増えています。終わるわけがない。しかも、新しい仕事をやたら増やすのに、絶対に減らさない。授業時数も増え続けてます。完全に手遅れです。だれの責任か?2024/11/21
よっち
28
過去最低を更新し続ける小学校教員採用試験の倍率、「定員割れ」の地域も出始めているなど、近年加速する教員不足。専門家たちが教育現場を残業地獄から救うための方策を考える一冊。教員が人気がなくなっている一番の要因は、ブラック職場と指摘される長時間労働で、いくら働いても4%の固定残業代しか得られない「給特法」が抱える問題。その見直しの議論も始まる一方で、学校での働き方改革や仕事を「断る・減らす・なくす」勇気を持つなど、状況を改善するような動きもあるようですけど、同時に生産性を上げる取り組みも重要なんでしょうね…。2023/06/08
pengin
9
内容がひどい本。文部科学省の愚策を現場の工夫で何とかしろと、最後に書いてあるのがひどい。そもそも、外国語だプログラミングだと詰め込んでおいて、足りなくなれば現場の工夫で何とかしろという、文部科学省の矛盾にもっと切り込んでほしかった。学校の一日の流れを考えていない。そんな中で給特法が廃止され、教員に残業を命じるようになったら、現場は大混乱する。2023/11/05
TOMTOM
5
定額働かせ放題の元凶である「給特法」。この歴史や学校現場の感覚、課題とコンサルによる改善された事例など現状を知るには良い一冊です。そして、目的である「教員を目指す若者を増やす」には、給特法を廃止し、時間管理を徹底すること、そのための業務の棚卸が必要とのこと。また、教員が疲弊して教壇に立つということは子どもたちにとって良くないことであるという認識をもっと広がるべきである。ストレスは常に上から下へ、教員から児童・生徒へ向けられていくということをもっと真剣に考えるべきと感じました。2023/11/19
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