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内容説明
私たち人間が生きるということは、その時代を築いてゆくということだけでなく、歴史の中に存在しているという意味がある。その歴史にいかなる知恵を求め、自身の教訓となしてゆくかを世の先達たちは、繰り返してきた。社会が混乱に悩む現代こそ、再び、歴史に学ぶ時である。本書では、常に歴史家として時代を見つめ、メッセージを発してきた著者の晩年の作品を集成する。日本人必読の評論集。内容は、著者による最後の長編評論となった、「ルネサンスの読み方」を始め、「バサラの化身――織田信長」、「秀吉を天下人へと駆け登らせた五人の凄腕」、「乱世の勝者と敗者を分けるもの」、「『義』に生きて『花』を咲かせる――毛利勝永」、「これを以って『創業者型人材』という――伊達政宗」、「『騎上の眼』で日本の将来を考えた男――坂本龍馬」、「『日本のビスマルク』がめざしたもの――大久保利通」、「花は桜木、人は武士」、「なぜ今、歴史小説なのか」……など、好編が満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
3
「アーロン収容所」で有名な著者による最後の著作。第五章「ルネサンスの読み方」は必読です。2013/07/24
夢仙人
1
素晴らしい本。座右の書2022/12/10
MIRACLE
0
日本における歴史上の人物についての評論を中心に収録した本(解説・谷沢永一)。著者最後の著作となった(1998年)。筆者は、西洋史家という立場から、欧米や日本について、本質を突いた発言を行なってきた。本書でも、たまたま無神論者だった信長が、宗教勢力を徹底的に弾圧したことで、宗教戦争を体験することなく、今日に至っていること。そして、そのことが、近代国家への転換を容易にしたと、述べている。たしかに、欧米や中東では、今なお、宗教が政治問題となっている。私たちは、この状況を奇貨とすべきであろう。2015/02/28
KAZOO
0
会田先生はどちらかというと西欧の歴史文明論を専門としている人ですが、日本の歴史についてもかなりの専門知識をお持ちであることがわかります。今までに常識となっていることよりも、なぜそのようになってきているかに論点を当てて書かれております。小冊子ですが勉強になります。2013/01/08
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