集英社文庫<br> 空への助走 福蜂工業高校運動部

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集英社文庫
空への助走 福蜂工業高校運動部

  • 著者名:壁井ユカコ【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 集英社(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087445039

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内容説明

陸上部を引退したばかりの涼佳に告白してきた、頼りない後輩の柳町。東京の大学に通う元陸上部の先輩へ届かない恋心を抱いてきた涼佳だったが、走り高跳びに打ち込む柳町の成長を見つめるうちに、少しずつ心が揺れ動き……(「空への助走」)。福蜂工業高校バレー部のエースを狙う高杉と、尋慶女子高校テニス部エースで美人かつ勝気な赤緒。小柄で地味だが躍動感あるスポーツ写真を撮るはっち。中学時代から互いを認め合ってきた三人の友情と淡い恋を描く(「強者の同盟」)。他、それぞれの悩みを抱えながら部活に打ち込み、時にチームメイトとぶつかり、時に恋に揺れ動く高校生たちのまぶしい青春の日々を描く連作短編集。

目次

強者の同盟
空への助走
途中下車の海
桜のエール
あとがき
特別収録 三村統の不信頼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

37
「2.43」で清陰高校のライバル校として登場する福蜂工業のバレー部、柔道部、釣り部や、どこか繋がりがある他校の部活動を通じて揺れ動く高校生たちの青春が描かれる連作短編集。努力を惜しまない登場人物たちの届かないがゆえの悔しい思いだったり、不器用な人間関係や恋心だったりと甘酸っぱい青春してるなあと思いましたけど、それが後できちんと成長したり変わった関係がフォローされていて嬉しいですね。ひとつひとつの繊細なエピソードが様々なところで繋がってひとつの世界を形成していて、なるほどなと唸らされた心地よい読後感でした。2023/03/17

しゃお

23
〈2.43 清陰高校男子バレー部〉シリーズの清陰高校のライバル校、福蜂工業のバレー部の他、陸上部、柔道部などで描かれる、眩しくもあり、甘酸っぱくもあり、そして清々しいまでの熱さが感じ取れる青春短編小説集。てっきり2.43シリーズの一つかと思っていたんですが、あくまでスピンオフ的な短編集で、シリーズのファンは勿論、シリーズを読んでいなくとも楽しめる一冊。中でも表題作が苦みと甘酸っぱさで涙腺緩みそうに。舞台となる福井の様子も地元民からはまさに目に浮かぶようで、その辺りも楽しかったですね~。2023/04/08

ユーさん

19
大好きな北陸が舞台の青春短編集。それぞれの分野での主役と、付随する葛藤。彼らなりに失敗を繰り返しながら解決して行く姿は、どんなシチュエーションでも応援したくなる。2023/10/10

kira

18
web掲載のみだった掌篇が入ってると聞いて文庫も購入。「2.43」シリーズに登場するライバル校、福蜂工業にスポットを当てたスピンオフ。バレー部だけじゃなく柔道部や釣り部や文化系の映研にも色んなドラマがある。中でも陸上部の先輩後輩がこれでもかとキラキラしてキュンキュンさせてくれる表題作「空への助走」が秀逸である。ただ、私はおまけ数ページのためだけに買ったといってもいいぐらい三村統をこよなく愛していることを再確認した。圧倒的太陽属性であり絶対的主人公なのに本編では敵ポジだったのでこの1冊は嬉しい。統可愛い! 2023/04/19

なみ

18
バレー部、テニス部、陸上部、柔道部、釣り部。色々な部活動を舞台に繰り広げられる青春小説集。 『2.43 清陰高校男子バレー部』のスピンオフ的な作品ですが、本編を読んでいなくても十分に楽しめます。 スポーツそのものというよりも、仲間との団結だったり、恋愛だったり、自分との向き合い方だったり、そういった青春的な要素が部活動を通して描かれています。 全部よかったんですけど、やっぱり1~3話を読んだあとに読む最終話『桜のエール』がとてもエモくて好きです。2023/03/22

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