内容説明
音楽家の人生を知ると、あの名曲がもっと深まる。 読みながら楽曲を聞いて楽しめる、プレイリスト付き! ある者は女性問題に頭を抱え、ある者はお金の工面に泣き、またある者は鬼嫁に責め立てられ…… クラシック音楽という高尚で優美なイメージから程遠い一面に注目することで、偉大な音楽家たちがのこした名曲を、より味わい深く楽しむことができます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
97
「名曲の裏側」というタイトルながら、音楽的な記述はなく、作曲家の女性関係・不倫の話題ばかり。クララとブラームス、シャネルとストラヴィンスキーに肉体関係があったかなど、何とふざけた本かと憤りながらも、これを楽しく読む自分はゲスということか。それでも、ドビュッシーを「人間性に問題ありすぎ」と堂々と言い切るのは、ワーグナーを「(音楽は最高だが)人間のクズ」と断言した百田尚樹さんと同じくらい立派。難しい音楽的解説を避け、素人の興味を喚起するという趣向だが、案外、作曲家に詳しい人ほど面白さが満喫できるかも知れない。2023/06/24
ムーミン2号
9
世界遺産級の名曲を生み出した作曲家の、ちょっと以上の変人ぶりを紹介している本。音楽から入ると、作曲家の意外な一面はショックなことだろうが、名前を聞いたことのある人物は実はこういう一面があって、そうだけどもこんな名曲を残しているんだよ、となると音楽にも興味が持てるかもしれない。本書はその後者を目論み、クラシック音楽を聴く、あるいは好きになるきっかけとなることを目的に書かれたものだろうか、と思う。エピソードはそれなりに刺激的だが、ある程度オブラートに包まれてはいるので、それ以上は伝記などで調べるのもいいかも。2024/01/30
コチ吉
7
タイトルを「作曲家の裏に女性あり」とでもした方が内容に相応しい。手軽に楽しめていい。ストラヴィンスキーとシャネルとの関係は知らなかった。楽譜を清書したアンナの筆跡がバッハに酷似していたことは知っていたが、だからと言ってアンナの作かもしれないとするのはどうなのか。2023/06/27
Tomonori Yonezawa
5
地元図書館▼2023.5.9 第1刷▼15作曲家189頁、合間コラムは13編▼webサイト「Beyond magazine」掲載を加筆修正。出向いて「Z世代のSNS」を興味深く読む。▼モスクラ読者なら知った話が多いのだが、あっちは著者が危険視するクラシック音楽オタクがケイオスに誘う魔法を詠唱してるんで嫌悪感が育つ…かな😅この本みたいに適度にくだけた話で興味の種火を育てましょう。男女の色恋話ばかりですが、これで下品になってないところが素晴らしい。▼クララ・シューマンは私もそう思う。読んでみて!2023/07/04
C
4
偉人ってやっぱどっかねじ外れてるからこそ後世に名を残すことができたんやなあって深く頷けるエピソードばかり。 ただれた女性関係を楽しんでる奴ばっかのそんな中、 唯一清く生きているバッハ、推せる…!笑 ドビュッシーの娘溺愛から生まれた子供の領分、ちょうど聴いてたからしみじみ。妻と子はまた別なのね。2023/08/19