内容説明
札幌地域労組の専従オルグ(指導者)として手がけた労働組合結成の数は日本一、労働運動に貢献した人に与えられる「山田精吾賞」(第1回)を現役で唯一受賞した《日本三大オルグ》の一人である著者が書いた、チョー分かりやすい〈労働組合の勝てる戦い方〉!
目次
はじめに
第1章 労働相談―相手とケースを見極める
第2章 結成の準備から大会、使用者側への通知まで
第3章 不当労働行為―待ち遠しいと思えるように
第4章 団体交渉―ホンモノの労使対等を目指して
第5章 争議行為―“闘わずして勝つ”を最上として
第6章 救済申し立て―自分でできればさらに効果テキメン
第7章 弁護士にビビるな!
第8章 敵の中に味方をつくれ
第9章 個人加盟で闘う
第10章 外国人労働者からのSOS
第11章 内部告発―告発者の居場所と心を守る
第12章 労働相談に見る“名ばかり組合”の実態
第13章 組合運営と専従としての心構え
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshiko
3
会社との関係で悩みを抱える人に超お勧め。とにかく具体的で実践的。この通りに進めれば会社に勝てると思えてくる。事例が豊富で細かな経緯がよくわかる。ユーモアも交じり、会社と正面から戦うだけでなく快活で誠実な人柄がにじみ出ている。2022/11/24
knuuyy
2
地元のニュースでたまに耳にする「労働組合」って何だろう?と手に取ったが、超面白くて一気読みした。実際に使用された文書が載せられていて実践的なイメージがつく。笑えるエピソードも豊富で「ドアノブ褒めたら15分で円満解決」とか、謎の技を決める格闘家っぽくて格好良かった。外国人の労働環境とか介護保険制度とか、政治が悪くて起きてる問題も多いなと思う。 「おわりに」で日本の実質賃金が低くなった原因は労働運動が弱くなったことが原因だと書かれていて驚いた。どゆこと?もしかして労働組合って社会を変えられるの?2023/02/02
むっち
1
職場のことで悩みがあったら、読んでみたら解決策に気付くかもしれないです。筆者は労働組合の活動を長くやったベテランで最後には「この本を読んでいる使用者側の労務担当者」あてにもメッセージを発している。こんな労働組合の専従者はそんなに多くないだろうと思う。自分の住んでいる近くに、こんな労働組合があるかどうかが問題かな。若くて、頼りになる人がいる労働組合従を探すのが大変だろうと思うが、自分の職場で何をしたらいいのかというヒントは得られるだろうと思います。読んで損はない本です。2023/01/29
HaiJa9
0
勤め先で組合作るか〜と思って執行委員とかしてる旧友に尋ねたところ紹介された本。なるほど団体交渉はこうやって進めるのね、といった大まかな流れがわかるし、読み物として面白い。ばかと阿呆のからみあいのような真っ暗闇だけど、こういう志のある人が多ければ、未来は明るそうだ。2025/05/17
工藤俊悟
0
●私の場合、少なくとも二、三時間は聞き役に徹し、その間に相談者を頭から足の先までじっくり観察します●万が一、組合が切り崩されて組合員がたった一人になったとしても、私はあなたを絶対に見捨てない。地獄の底まで付き合うよ●対応を評価して、復帰した組合員が65歳で退職するまで毎年、そのパン屋さんのクリスマスケーキを買い続けました●日本でひどい目に遭いましたが、最後に良い日本人に会えて幸せでした●それから私は、近所のスーパーなどで花畑牧場のチーズをよく購入するようになりました。きれいに解決した以上、応援しようと思う2023/06/11
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- 鉄おも!2025年2月号 Vol.205