朝日文庫<br> 終わりと始まり 2.0

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朝日文庫
終わりと始まり 2.0

  • 著者名:池澤夏樹【著者】
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • 朝日新聞出版(2023/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022650269

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内容説明

災害体験の資産化、植民地としての沖縄、トランプ大統領と「事実」……困難を抱える人びとの話に耳を傾け続け、日本の危機、戦争のできる国への変貌を憂える。コロナ禍の今も読みごたえのある、朝日新聞好評連載の名コラム。解説・中島岳志。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
池澤さんの朝日新聞連載のコラムの2冊目です。これは2013年から2017年に書かれたものでじっくりと読ませてくれます。高村さんの時評集も読んでいますが池澤さんの方がもう少し文学的な気がします。ウクライナの侵攻以前に書かれたものなのですが戦争に対しても厳しい意見を持っておられたようです。また原発や水俣病への怒りなどは収まらないようです。私は右翼ではないのですが比較的保守的な考え方を持っているのですが、池澤さんの言葉は心にしみます。最後のシンボルスカの詩もよかったですね。2023/09/04

Masakazu Fujino

11
池澤夏樹氏の2013年から、2017年まで朝日新聞に掲載したコラム。ほとんど、同じようなこと考えてたな。2022/01/18

なおこっか

7
池澤夏樹は憤っている。弱い者、傷ついた者の側に立ち、嘆き悲しむではなく、憤りを吐露している。2013年に三回忌をむかえた東北は勿論、熊本、沖縄、シリアに思いを寄せ、時に足を運ぶ。憤りが向けられるのは、政府やマスコミもだが、起こっている事々を他人事としてしまえる我々読者もその対象である。無知は言うまでもなく、知っただけでいいのか?行動しなくていいのか?と突き付けられるようだ。連載期間は日本文学全集編纂期、合間に古事記や万葉集、神楽、世界文学の話題も。2022/02/17

すくすく

5
購入したのは半年前だったがなかなか進まずやっと読み終えた。池澤夏樹さんの物語や理性的な文章が好きで購入したわけであるが、本書に書かれたさまざまな事柄に対する彼の憤り、哀しみの文章の数々を私自身が受け止めきれなかったことが遅読の理由だ。知った振りをしてこの文章にケチをつける人も、揚げ足を取る人もいるような気がする、そうした賛否が分かれる本だと思う。2023/01/16

柚杏

5
朝日新聞に連載されたエッセイ。小説の様な理知的で涼やかな文章ではなく、憤りを噴出させている様な文章。安倍政権、原発、沖縄基地問題、結局安倍政権という事になるが、不満が止まらない。ほとんど同意見であるし、そう思っている読者も読書でない方も相当数いると思うが、いくら朝日新聞で池澤夏樹ほどの人が訴えても、残念ながら我が国民は逆の事を考える人の方が多いらしい。安倍政権とはなんだったのか、今作者は何を思うのか。不甲斐ない幕引きを憂いている事と推察するが、国葬というものも含めしっかり総括したものも読んでみたい。2022/07/18

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