角川新書<br> 地形の思想史

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角川新書
地形の思想史

  • 著者名:原武史【著者】
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  • 特価 ¥517(本体¥470)
  • KADOKAWA(2023/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040824369

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内容説明

「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。もう一つの「歴史」が眼前に!
なぜ、上皇(皇太子時代)一家はある「岬」を訪ね続けたのか?
なぜ、「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか?
なぜ、富士の「麓」でオウムは終末を望んだのか?

なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか? 
なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか?
なぜ、陸軍と米軍は「台」を拠点にし続けたのか? 
なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか?

7つの「地形」から日本を読み解く。
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。

日本の一部にしか当てはまらないはずの知識を、私たちは国民全体の「常識」にしてしまっていないだろうか? 
人間の思想は、都市部の人工的な空間だけで生み出されるわけではない。地形が思想を生み出したり、地形によって思想が規定されたりすることもあるのだ。
七つのテーマと共に、独特な地形と、伝説を含めてそこに滞在ないし生活する人々の間にきわめて強い関係がみられる場所を実際に歩く。
すると、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる。
風土をめぐり、不可視にされた「歴史」を浮き彫りにする原思想史学の境地!

【目次】
まえがき

第一景 「岬」とファミリー 
上   下

第二景 「峠」と革命
上   下

第三景 「島」と隔離
上   下

第四景 「麓」と宗教
上   下

第五景 「湾」と伝説
上    下

第六景 「台」と軍隊
上    下

第七景 「半島」と政治
上    下

 あとがき
 新書版あとがき
 主要参考文献一覧

※本書は2019年12月に小社より刊行された単行本を加筆修正のうえ、新書化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

57
政治思想学者が、いくつかテーマを定めて宗教や神話、天皇家が足を運んだ場所などに実際に足を運んで、机の上だけでなし思考実験をしている。ただし厳密な意味での地形の話ではなく、富士山とか、神話レベルの遺物が漂着した場所とかで、面白い着眼はあって楽しめたのだが、やはり地理屋からすると物足りなさもある。著者は横浜在住で、九州まで足を伸ばしている。自分もいったことのある場所が多かったため、特にそういった場所に関しては情景を思い出すことができた。日本はアニミズム的宗教が底流にあるので、自然は信仰の対象になりやすい。2026/02/13

みのくま

8
大変面白く読んだ。著者の提唱する空間政治学の手法は、実際に現地に足を運び、紀行文のような体裁を取りつつ学術的なアプローチを加えていくという興味深いものだ。本書に記された土地に刻まれた歴史は、誰も興味を持たなければ早晩消え去ってしまう類のものに他ならない。住んでいる人も風景さえも変わってしまう空間において、その歴史を掘り起こす事にどのような意味があるのか、それはわからない。だが、おそらくそれは「歴史とは何か」という本質的な問いと繋がっているのだろう。変化を肯定しつつ歴史をフラットに眺める視座が求められている2026/02/10

fseigojp

6
この人の功績は、貞明皇后の評価ではないだろうか2023/05/27

Teo

3
今の上皇陛下が皇太子時代に何度も通われた半島の話は興味深かった。そうか西気賀駅ってゆるキャンの聖地の浜名湖佐久米駅の二つ隣じゃないか。そんな所にプリンス岬があったんだ。本の帯で上皇一家が通い続けた岬とあった時はてっきり爪木崎かなと思ってこの本を買ってみた。それ以外の「地形」の話はどちらかと言うと「言ってみた」みたいな内容が多かった。2023/06/22

やす

2
皇室が訪れていたところを地理的な視点から。2024/12/01

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