伊藤真の法学入門---講義再現版（第2版）

著者名：伊藤真

日本評論社（2023/04発売）

• ISBN：9784535527157

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[ステビア]

流し読み。なかなかいい。

2023/10/17

[TS10]

司法試験予備校の塾長による法学入門書。類書と比べて極めて平易な文体で、初学者が法学の概要を得るのに格好の一冊だと感じた。本書では、法律は自然法則とは異なり、特定の価値観が必然的に伴うことが強調される。現代の日本において、法的な価値観の根幹にあるのは、個人の尊重を至高の原理とする日本国憲法であり、六法を始めとしたその他の法律においては、実現すべき価値観が相克していると説かれる。そうした個々の法律において相克する価値観を考慮し、バランスのある判断を下す能力こそ、リーガルマインドと呼ばれるものだと分かった。

2025/08/12

[takeapple]

伊藤真さんの本はわかりやすい。資格試験対策の本と学問的な本をつなげる感じかな。考え方や理論がわかると色々役にたつ。

2025/03/30

[三田典]

法学初学者に向けて非常にわかりやすく法律の成り立ちから仕組みが記載されている。平素な文書で書かれているので、法学部学生でなくとも素養として覚える際に使える。

2024/04/21

[セイ]

改訂版が出たので、6年半ぶりに再読。法とは何か、法の社会的意義、各法律を理解する上での法の全体像から勉強法まで網羅しており、法律初学者の最初の1冊としてはもちろん、ある程度法律を勉強した人の復習にもおすすめ。法はある時代のある地域の価値判断によって作られ、何かを実現したい価値がそこにはある。日本の全ての法律は、日本国憲法の個人の尊重という価値観に立脚している。法律の解釈や運用の際には、法律の実現したい価値とは何かを多角的に考える必要がある。

2024/08/14