ブリット-マリはただいま幸せ

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ブリット-マリはただいま幸せ

  • ISBN:9784198617134

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内容説明

わたしのクラスでは、ペンフレンドが一人もいないなんて、どうやら普通じゃないみたいなのです。だから、あなたにお手紙が書けるようになって、とってもうれしい…!
スウェーデンの小さな町に住む十五歳の少女ブリット‐マリが、ペンフレンドにむけて語る、日々の豊かな暮らし、初恋、家族の絆…。父さんは真面目で愛情深く、母さんは大らか。十九歳の姉マイケンはしっかり者で家庭を切りまわし、十四歳の弟スバンテは愉快ないたずらを次々に考えつきます。下の弟妹やお手伝いさんを加えた大家族には、しょっちゅう事件が起こって…?
「子どもの本の女王」と称され、世界中から愛されたリンドグレーンの幻のデビュー作、本邦初訳。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

69
15歳の少女が文通相手に送った手紙という形式で綴られる物語。リンドグレーンらしい明るく前向きな主人公。決して豊かではないけれど仲の良い家族、美しい自然。そして本が大好き。四季折々の暮らしの中、15歳らしい恋の悩みや家族への愛情をユーモラスに描いています。「あしながおじさん」を彷彿させる感じですね。時代は1944年。終始楽しい雰囲気で戦争の影はほとんどありませんが、逃げてきたユダヤ人母子を家に匿うことになった夜、母子のいじらしい姿に主人公がベッドの中で涙するシーンが印象的でした。2019/03/10

tokotoko

43
この本の感想は、いつも以上に心を込めて・・・書きたいです。リンドグリーンさんのデビュー作で、応募した懸賞小説の中では2等賞。以降に受賞された華々しい賞と比べると、ショボイ賞です。でも、リンドグリーンさんは、のちに、この2等賞ほどワクワクしたことはなかった、と記されたそうです。だからきっとね、一番彼女らしさを出せた作品だったんじゃないかな、って思うのです。古い時代に、あたたかい家族と生きるブリット-マリちゃんが、都会に住むペンフレンドのカイサちゃんに送る手紙の物語。手紙の向こうにたくさんの笑顔が見えます。2015/02/18

ぶんこ

40
「長くつしたのピッピ」が出版社から送り返され、その経験から書くことの楽しさを覚えた著者が2冊目として書いた本でデビュー作です。出版時期は第二次世界大戦の最中。スエーデンは中立国でしたが、ユダヤ人の母子に宿を提供したことが作中で出てきます。地方の男子校の校長先生一家の次女15歳のブリットーマリが、都会に住む同い年の女の子と文通をします。彼女が書く手紙がイキイキとしていて、家族仲の良いこと、父母の仲の良さも気持ち良くてほこほこしました。一介の主婦だった著者が国の誇りの作家となった最初の本と思うと感慨深い。2019/03/28

anne@灯れ松明の火

28
読友さんご紹介。リンドグレーンのデビュー作だそうだ。リンドグレーンの作品を読んだのは何十年ぶりだろう。ブリット-マリは、当時の流行であった文通を始めることになる。会ったこともない都会の少女カイサに、プライベートなことを書きまくるので、初めは「大丈夫?」と少々心配になったが、カイサとの関係は親密になり、ブリット-マリの手紙はどんどん楽しいものになる。温かい家族との毎日、ボーイフレンドとのドキドキするやり取り、癪に障る出来事など、生き生きと描かれる。読む人の気持ちを明るくしてくれる作品だ。2017/04/29

mntmt

26
人生は美しい!2017/01/26

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