中公新書<br> 経済大陸アフリカ 資源、食糧問題から開発政策まで

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中公新書
経済大陸アフリカ 資源、食糧問題から開発政策まで

  • 著者名:平野克己【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 中央公論新社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784121021991

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内容説明

アフリカを「援助」する時代は終わった。新興国をはじめ、世界中が凄まじい勢いで食糧、石油やレアアースといった鉱物資源を呑み込んでいく現代。これらの需要に対する供給源として、アフリカの重要性は突出している。いまアフリカとの経済連携は、中国が一頭地を抜く。世界各国がそれを追うなか、さらに大きく遅れている日本に挽回の余地はあるのか――。広大なアフリカ大陸を舞台に、世界の未来と命運とを描き出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

19
資源バブルによって経済は成長しているが農業の生産性を上げないと格差は縮まらないという指摘。中公新書は難しいという印象を強める一冊だった2021/05/19

Kazehikanai

18
アフリカの経済について、いくつかの角度から考える。中国のプレゼンス、ODA、資源開発、貧困問題、グローバル企業。なかなか離陸できないアフリカの抱える構造的な問題がよくわかる。とくに興味深いのは、意外にも安くない人件費、非効率な農業、資源高による見せかけの高成長など。日本のODAはまるで気のぬけたビールだ。グローバルイシューとしてのアフリカに、日本の課題も浮き彫りになる。ためになったし、おもしろかった。この一冊で、アフリカ経済に関わるニュースに関心を持てるようになった自分にご褒美の缶ビールを。プシュッ!2015/10/20

サアベドラ

17
中国が「世界の工場」として台頭して以降、経済発展が続くサブサハラ・アフリカを各種経済指標から読み解く。著者はJETROアジア経済研究所理事。2013年刊。資源確保や市場開拓などの場としてアフリカに目をつけ、従来の日本や欧米とは異なる論理で資本を大量投入した中国によって、アフリカは数十年続いた経済的停滞からようやく脱しようとしている。しかし同時に、食糧問題や政府の汚職、政情不安など、未だにアフリカが抱える問題はもはや誰にも解けないパズルのようになっており、経済成長でより深刻になっている感すらある。根が深い。2018/04/20

Francis

14
近年経済成長の著しいアフリカ。資源価格が高騰し、それにより長年貧困に苦しんできたアフリカの発展の足掛かりがようやくできたこと。中国が自らの経済成長に不可欠な資源獲得のためにアフリカに進出していること、アフリカの農業の生産性は依然として低く、成長の足かせになっていること、そして南アフリカを中心にアフリカ出身の企業がグローバル企業として成長しつつあることなどが述べられている。高齢化・人口減少に悩む日本、そして東アジアが経済成長を維持するためにもアフリカの発展と貿易の促進が必要である、との主張が新鮮だった。2016/04/11

Nobu A

13
学術書に近い骨太一般書。2013年初版。未知分野は関連書を複数読むべきだと痛感。先日読んだ「中国が喰いモノにするアフリカを日本が救う」の印象が随分変わる。冒頭で中国の投資・援助攻勢の状況。アフリカの歴史を辿りながら潜在力も含めた現状の概観、貧困救済等の課題と続く。裏付けのデータも揃え、明晰な分析。途上国の経済発展には切り離せないODAの変遷や意義に関する情報が一番興味深い。10億人以上の人口を擁し56カ国で構成されるアフリカ。改めて一筋縄ではいかない大陸だと思った。良くも悪くも今後が楽しみな最後の経済圏。2019/08/15

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