内容説明
自然や生きものを愛する人が知っておくべき環境学について、生態学を専門とする筆者が軽快な文章で説明する。生態学と環境学の違いに触れ、さまざまな環境問題の例を取り上げながら、環境問題を考えるうえで欠かせない「視野」を伝授する。第一線を走り続ける科学者としての心構えや、筆者が進めている最新の研究についても紹介。「自然が大好き」「自然についてよく知っている」という人へ向けた、環境学に関する入門啓蒙書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nさん
3
2020年刊行。環境問題に対する「生態学」的なアプローチとはどのようなものか、興味があり手に取った一冊。「生態学」は英語で「エコロジー」だが、「エコ(ロジー)」という言葉は一般的には「環境」に対して用いられることが多い。それ故か、著者は自然科学の領域だけではなく、人間の活動をも含んだ社会科学的な「視野」を大切にしているようだ。若手の研究者が著者ということもあり、本書はとても読みやすく書かれている。内容は、環境倫理・外来種問題などを例に、最適な環境とはどのようなものかを考える。(→続く)2022/12/11
🍭
2
図書館本、2020年発行。生態学者は環境問題をどう考えているのかという本でした。生態学の専門家がどのように自分の主張を社会で活用していくべきかについての内容が面白かったです。著者の専門であるシミュレーション研究の手法の話はもう少し掘り下げてほしいと思いますが、入門向けであったり、各分野を紹介するのがメインのレーベルなのかな?と思うとこの内容でもいい気がします。それにしても少し高い気はします(130ページ程度で1800円+税)2024/08/07
Atsumi_SAKURADA
2
より内容に即した変更を題名に加えると「生態学者は環境問題をどうみるか」です。そもそも環境問題とは何か、解決とはどんな状態か、そして何をどう議論すべきか――といったことが、随想的にとっつきやすく書かれています。環境倫理の教科書本だとともすれば理念的な論点が中心になりますが、環境問題の事象に対する自然科学的な見方とその限界を丁寧に解説しているのが本書の特徴です。授業での議論の題材を提供してくれる本…なのですが、分量にして値段が3分の1、いやせめて半分ならもっと人に勧めやすいのに、と思わないでもないです。2020/12/07
くろっこ
0
新しい視点がたくさん!!海外の大学で勉強するのもおもしろそう。2022/10/03
-
- 電子書籍
- 根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知ってい…




