内容説明
「Qアノン」、新型コロナ生物兵器説、自然食、イルミナティ、そして爬虫類系宇宙人による人類の支配。政治的影響力を持つまでに至った陰謀論と、その背景にあるとされるスピリチュアルな世界観。この2つをともに論じることを可能にする注目の視座「コンスピリチュアリティ」を日本で初めて紹介した論集。気鋭のライターから西洋オカルティズム研究の大家まで、多彩な執筆陣が明らかにする陰謀論の最前線。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
陰謀論とスピリチュアルな世界、この二つが重なる事が「コンスピリチュアリティ」と名付けられ研究が進められている。本書は入門の名に相応しく、定義から実例まで初心者が読んでもわかりやすく書かれている。とはいえ「コンスピリチュアリティ」という定義が雑として批判的な著者が居るのも面白い。特に面白かったのはウォッチャーが描く日本の陰謀論団体と巻末の碩学二人の対談。フランスの事例も陰謀論にもお国柄みたいなのが出るのだなと興味深い。とあれSNSで可視化され身近な物になったこの二つを振り返る意味でも読んで良かった一冊です。2025/01/31
テツ
17
スピリチュアルと陰謀論。隠された真実に自分(たち)だけが気づいているという優越感から生まれる快楽って凄まじいのだろうし、それを共有している両者はそりゃ融合しやすいだろう。ある種の人々がこの手のカルト染みた思考にハマってしまうのは別につい最近始まった人類の業というわけではなく、SNS等によりそれが可視化されるようになり目立つというだけの話なんだろうな。敵を見出すための攻撃的な陰謀論は誰も幸福にしないだろうけれど、個人がそうしたものとどう対峙して何ができるのか考えてもなかなか難しい。2023/08/02
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
16
コンスピリチュアリティという言葉に馴染みがある方はどれほどいらっしゃるものか。陰謀論とスピリチュアリティが組み合わされたものだそうです。気になったのは「スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか」というサブタイトル、私の近くにはスピリチュアルと陰謀論を併せ持った人がいないので、どんなものか知りたくなった次第。コンスピリチュアリティとは何かの説明が延々と続き挫折しそうになったところ、清義明氏の「宗教と陰謀のブリコラージュ」の項で目が覚めました。そもそもスピリチュアルってなんなの?って話ですが、「教団の拘束の↓2025/03/16
うみ
14
「あなたを陰謀論者にする言葉」の著者が名を連ねていたので、迷わず読むべしとなった。文体をかたいと感じる執筆者もいて、なかなかに手強い本だったんだけど、最後に現れた対談のお1人が、「何かが空を飛んでいる」の著者で、あらま、こんなところで再会するとは! とちょっと驚いたり。まとまった時間にゆっくりじっくり読むべき本なのかもしれない。2023/04/03
garth
9
まあすごいメンツの本だが、やはり横山・栗田対談が白眉である。日本においては、やはり「参政党」というのがなかなか興味深い存在なのだと思わされる。2023/04/12
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