内容説明
長い人類の歴史の中で、強い男がヒーローと呼ばれる一方、強い女は魔女と呼ばれてきた。アステカ王国を滅ぼした17歳から、復讐の鬼と化したウクライナ聖人、民を戦乱の世から救った中華最強の悪女まで、世界を変えた女たちはどのような人生を歩んだのか? 男性社会の序列をはねのけ、その強さゆえに迫害された〝魔女〟たちの活躍と、男性を中心に作られた歴史の裏に隠されてきた素顔に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
118
タイトルの「ヤバい」は、「良くない」という意味か、現代語の「凄い」か、訝しながら読み始める。10の物語のうち、知っていたのは、ジャンヌ・ダルク、ナイチンゲール、呂后の三人のみ。アステカのマリンチェ、ウクライナの聖人オリハ、アフリカのンジンガ女王など、「男性のヒーローにない「呪い」というべきものとまず戦わなくてはならなかった」という、女性たちの壮絶な生き様が紹介される。説明が表層的なのが残念だが、女性が「自分の意志を持つこと」を許されなかった時代に、彼女たちの生き方が相当「ヤバい」ものだったことを納得する。2023/11/25
Nat
34
図書館本。世界史の中での強い女性たちについて。アステカ王国を滅ぼしたマリンチェやウクライナの聖人オリハ、アフリカの女王ンジンガなど、初めて知る女性たちがいた。それぞれ中々衝撃的な人生だった。そして、最近興味があるナイチンゲールについても触れられていた。やはり、ナイチンゲールの本を読まないとなと再認識。2025/03/23
金吾
24
○マリンチェ、斎藤澄子、ンジンガのように名前も知らない人の話を読めました。このことより世界史は好きでありながら、いかに男性主体の世界史なのかを感じました。アマゾーンが小アジアの部族ということも驚きです。ラグネル、独ソ戦、オリハ、ナイチンゲールの話が面白かったです。2025/11/12
香菜子(かなこ・Kanako)
17
世界史の中のヤバい女たち。黒澤 はゆま先生の著書。強い男性はヒーローと呼ばれるのに強い女性はヤバい女というレッテルを貼られてきたのが世界の歴史。世界史の中のヤバい女たちは本当にヤバい女性たちであったのかはわからない。強い女性だからという理由だけでヤバい女性というレッテルを貼られたのだとしたら男女差別そのもの。男尊女卑社会の撲滅、男女平等社会ジェンダーレス社会を目指すためには世界史から学ぶこともたくさんある。2023/08/18
うさぎ
13
男尊女卑の時代に活躍した11名の女性達。広く浅くあっさりめな内容でした。とっかかりに良いかも。2025/07/11




