アディクション・サイコロジー 依存・嗜癖問題からみた人間の本質

著者名：廣中直行【著】

誠信書房（2023/04発売）

• ISBN：9784414300239

内容説明

アルコールや薬物の依存・嗜癖の問題は多様化・蔓延化しており、ギャンブルやゲームなど、薬物によらない嗜癖の問題も顕在化するにつれて、心理職の関与も大きくなった。加えて、急速な高齢化の進行や職域でのストレス増大など、メンタルヘルスの危機は高まり、依存・嗜癖問題の拡大が懸念される。従来のように違法薬物の使用を規制し、規範意識を高めるだけではこうした問題には対応できず、問題の背景にある「人間の姿」を理解することがますます重要になった。
　本書は、個別の検査法や治療・介入技法の解説には重点を置かず、人間の了解的な理解を試みる心理学の原点に立ち返って、依存・嗜癖（アディクション）問題とどのように向き合うかを考える。実験心理学、神経科学、薬理学を専門とする著者が、アディクションへのひとつの試論を、軽妙な語り口で臨床・支援の現場に投げかける力作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[カッパ]

心理学畑の人が書いたアディクションの話の本でした。おそらく、心理学初心者の人にもわかりやすく書いてあります。こんな見方もありますよーというスタンスらしく新しい知見を教えてくれるようなものではないです。でも、読みながら考えることで自分も完全主義なところあるかな？新生というのはよいな（著者が回復にかわりこれが近いといったことば）と思いました。これからさきもなかなか大変そうですが新たな世界にすすみたいものです。

2023/07/25