角川スニーカー文庫<br> 見習い聖女の先導者

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角川スニーカー文庫
見習い聖女の先導者

  • ISBN:9784041136454

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内容説明

王国最強の暗殺魔術師・カイルは、覚えのない殺人容疑で辺境に左遷されてしまう。
村の教会で温かく迎えてくれたのは、シスターの少女・ロゼリアだった。
日常魔術も使えない落ちこぼれ――そう自嘲する彼女だったが、実は世界を変えうる“魔力消失”の力を秘めていた!
「聖女に、なりたくないですか?」
自分を受け入れてくれた少女への《恩返し》として、彼女を名実ともに“聖女”に仕立て上げる。
新たな生きる道を見つけたカイルは、魔術を基礎から教え込み、その暗躍スキルで少女が存分に活躍できる舞台を整えていき――
「大丈夫。もう本気を出してもいいんだよ」
小さき聖女とその導き手の物語が始まる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

35
覚えのない隣国の皇帝殺人容疑で辺境に左遷された王国最強の執行人カイル。飛ばされた村の教会でシスターの少女ロゼと運命の出会いを果たすファンタジー。日常魔術も使えないポンコツの落ちこぼれと自嘲する彼女が、密かに持っていた世界を変えうる大きな力。自分を受け入れてくれた恩返しとして、名実ともに「聖女」に仕立て上げることを決意するカイル。魔術を基礎から教え込んだことにより、ロゼもまた大きな野心に巻き込まれてゆく展開でしたけど、苦悩する彼女を救うため危険も顧みず大胆な手段で解決してみせたその結末はとても印象的でした。2023/04/29

まっさん

19
★★★☆ 面白かったです。 物語は王国最強の暗殺魔術師・カイルが、身に覚えのない殺人容疑で辺境の村・イルベルへと左遷され、そこで秘められた能力を有する聖女に憧れるシスター・ロゼリアに出逢う所から始まるものでした。 続刊が出るかは分かりませんが、一巻でここまで綺麗に物語を纏めている作品を久しぶりに見たような気がします。執行人として育てられそれ以外の生き方を知らない少年と、どこまでも聖女に憧れる高潔な精神の持ち主である少女。一見すると水と油のような生い立ちである彼らが、少しずつその距離を縮めていく様子には→2023/07/05

サキイカスルメ

15
自分は真っ黒だと思っていた男の子が、純真な女の子によって絆されて優しくなっちゃうみたいなの大好きなんですよね。2人の関係性がツボにハマりました。利用しようと心の中で嘯きつつ、絆されちゃうの良き。初めて手に入れた心休まる時間と楽しい日々、彼にとってロゼリアという存在が大切だからこそ一番の弱点になった描写もすごく好き。そこからの急展開は、びっくりはしましたが、カイルがロゼリアのため必死になのは伝わってきました。イラストもよくて、特にカラーイラストのふんわりした塗りとロゼリアの可愛らしさが好き。2023/05/19

真白優樹

11
法で捌けぬ悪を狩る教会の暗殺者の青年が、辺境で未知なる魔法を秘めたシスターと出会い始まる物語。―――お互いがお互いの先導者、だから掴める光がある。 引っ張っていくだけではなく、引っ張られていく。純粋なシスターとの交流の中で青年が少しずつ変わっていく物語であり、血生臭さのあるバトルの中で並び立つという温かさのある物語である。一つの戦争を終わらせ、少女は救世主となり。その先に願っていた人がいる。 きっと二人で並び立つのならば、何処までいっても大丈夫であるはずだ。 うん、とても面白かった。2023/05/01

彩葉 楓🍁

10
【★★★★☆】暗殺の道しかなかった少年は辺境の村に住むシスターと出逢い、暗殺・執行人への志しを宿しては入れどシスターの少女と過ごしていくうちに徐々に変化が生まれる。徐々に芽生えるものは恋という明確なものではなく信頼や拠り所、友情というものが近いのかなと。でも少なからず恋心はあるのかも。その方向性でも私的は良きです。最序盤とは異なる主人公の心情の変化がこの作品の目玉ですね。聖職者然としたヒロインのロゼリアはもう可愛い。抑揚ある台詞に感情移入は容易く、最後の展開は分かっては入れど涙腺が刺激されました。よかた。2023/07/25

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