古書みつけ<br> 気がつけば生保レディで地獄みた もしくは性的マイノリティの極私的物語

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古書みつけ
気がつけば生保レディで地獄みた もしくは性的マイノリティの極私的物語

  • 著者名:忍足みかん【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 日販アイ・ピー・エス株式会社(2023/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784991299711

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内容説明

無名の出版社、無名の文学賞、無名の作家
三冠無名のノンフィクションシリーズが創刊!

記念すべき第1弾は「生保レディ」の世界!

●あらすじ●
就活に疲れ果てた若者がたどり着いたのは保険の世界。
洗練された女性保険外交員に憧れ、いざ飛び込んでみると、あまりにも過酷な現実が待ち受けていた!?

おそるべきノルマの実態、宗教グループよろしくな狂気の決起集会
女性社会特有のセクハラ発言に男性上司からの高圧パワハラ
日々病んでいく先輩や同僚、気になる枕営業の真相にLGBT問題
契約取れずに友人に営業をかけてグループLINEから強制退室
テレビ局にブラック企業っぷりを訴え取材をしてもらうも報道自体がお蔵入り
えぇ! 今月の給料9千円!?

結婚、出産、マイホームに親の介護……ルーティンで伝える「生涯設計」に、パンセクシャルな主人公はモヤモヤな気持ちを抱いたままに営業を続ける。徐々に擦り減っていく精神、追い込まれていく主人公は、現実からの逃避を自殺に求めてしまう。

「自殺って死亡保険金でたっけ?」

駅のホームから飛び降りる直前、職業病が彼女を救うも、ノルマから解放されることはなく…

生命保険ってオイシイの? 生涯設計、ゾッとするわ!

●気がつけば○○賞 大賞受賞作●
2022年2月22日より募集を開始した、「古書みつけ(気がつけば○○)ノンフィクション賞」の受賞作がいよいよ出版! 応募総数166の中から選ばれた第1弾をご賞味ください。

●気がつけば○○賞とは?●
約20年にわたって書籍や雑誌をつくってきた編集者が、「気がつけば警備員になっていた。」(堀田孝之/笠倉出版社)という書籍の編集を担当したことがはじまり。「気がつけば○○」というシリーズ化を望むも、大人の事情で断念。その想いを捨てきれず、自らがつくった古本屋を出版社化させて文学賞を創設、そして、シリーズ創刊に踏みだした!

●最終審査員3人からのコメント●
新井英樹(漫画家)
実話、でも小説のよう。描き込まれた体温が現実をやさしく包む!

加藤正人(脚本家)
保険業界の過酷なノルマに追われる主人公の苦しさを、奇妙なユーモアとペーソスで描いた秀作。面白い!

本橋信宏(著述家)
職業の舞台裏を本人が綴った読み物が多々あるなかで、本書の存在感は際立っている。

●生保業界の生々しさが伝わる本文抜粋●
「看護婦」が「看護師」に、「スチュワーデス」が「キャビンアテンダント」に、性別による呼称の呪縛が解かれつつあるのに、いまだに「生保レディ」と呼ばれる私たち。(中略)「生保レディ」なんて呼ばれ方をしている限り、私たちはいつまでたっても性別のフィルターを外した一人の人間として見てもらえないかもしれない。

今、業界の闇が明かされる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

89
気がつけば〇〇ノンフィクション賞の第1回受賞作。受賞作ではないものの後に発売された認知症介護の沼にいた、40年間無職だった、は先に読了済み。就活に疲れ果てた作者がたどり着いたのは保険の世界。いざ、飛び込んでみると、あまりにも過酷な現実が待ち受けていた!?“2025/03/18

岡本 正行

80
 著者が自ら同性愛者であると記載している。本論とは関係なく、興が削がれる。一般人にとって、LBGTQは、異質の世界であり、それを理解せよ、差別・区別するなということ、根本的に理解できない。いかに憲法で差別を禁止して、法律で権利を定めようと、人間の感情は、それを容認できるかの問題、トイレや風呂の問題ではない。人間も動物であり生物、単に永年の感覚だけではない。男は男、女は女、子孫を残すためにも、ごく一般駅な夫婦、男女関係を維持するだけでも十分、同性間での結婚、それは必要か、そっちに方向に行ってしまった、惜しい2024/03/25

Kokopelli

43
この本の企画が、例の「ほにゃらら日記」シリーズの2匹目のドジョウ狙いっぽい。日記形式とこちらは私小説とで形が違うが、読者があまり知ることのない実態を描くという点では同じですね。賞を設けての初受賞作品ということで、なかなか読ませる作品になっていると思う。想像以上にキツくてブラックですね、生保のやり口は。新人の生保のセールスで月に2件以上のノルマで、ベテランを含めて日本にどれくらいのセールスが存在するのか?そして、保険を契約する可能性のある客の数って何人?人口減少にある現状で、いつまでヤレルのか?生保って何。2024/05/01

ドッケン

26
著者が実際に経験している方で、たぶん書かれていることは粗方事実だと思えるので、職場にいらっしゃる生保各社の営業の方々にはなるべく優しく対応してあげたいなとつくづく感じました。2025/01/26

marumo

18
怖しい…。苦労して大学まで出した娘がこんな目に遭ってると知ったらば親は泣いても泣ききれないわ。生保レディ…大変だろうな、と思ってはいたけど、大変どころじゃないわね。自分の娘及び知り合いの子、何なら通りすがりの子でも「生保レディになろうかしら〜」なんて言ってたら全力で止める!しかも実は正社員ではなく個人事業主だから労基も相手にしてくれないなんて初めて知った。職場で過呼吸からの失神が当たり前なんて怖すぎる。業績上げる人って本当にすごいね。日生のおばちゃん自転車で〜🎵のCM世代だけど急に禍々しく思えてきた。2024/02/20

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