内容説明
日本を蝕む「社会的嘘」とは何か―
道徳的「善」を装い、批判することがタブー視される事象の数々…。
同調圧力によって「特定の価値観」を拡めようとする動きに違和感を感じる…。
知らなかったため、失ったことに、気づかないまま来てしまったこと。
私たちが無関心だったために、侵食された精神の自由を取り戻す。
自らの頭で考え、行動することで、明日を健全に生きるための提言。
目次
第1章 権威主義が人間を不幸にする
第2章 国民から「人生」を奪う政府の取り組み
第3章 自由な社会のあり方
第4章 「自由な社会」の人生の生き方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
20
何とも、、まだ完全に理解してないけど。そうか自由と言われながら、選択肢を狭まれされてたのか。幸福感は自己決定をして感じるのが大きいらしい。その自己決定の選択肢を狭められていた。そして上は権威を現状に合わせて改革していってバージョンアップしていたのか。ブータン王国はバージョン1。一党独裁はバージョン2。そしてリベラルな民主主義がバージョン3。それがSNSを駆使して言論統制をしているらしい。さらにSDGsをデッチ上げて税金を其方に流しているらしい。そして、我が国の権威のバージョンは2と3の間らしい。2023/06/13
香菜子(かなこ・Kanako)
17
社会的嘘の終わりと新しい自由 2030年代の日本をどう生きるか。渡瀬 裕哉先生の著書。嘘つきは許さない。嘘つきは嫌われ者。人間だったら嘘つきは社会で蔑視されて嫌われる存在。それなのに社会的嘘は当たり前のように存在していて社会的嘘が糾弾されないことも多い。嘘つきが許されないなら社会的嘘だって許されないはず。社会的嘘は終わらせないといけません。2023/06/18
Y田
13
【「揺りかごから墓場まで」から「人生の選択を尊重する社会」へ】 ●社会の状況を「権威主義」という視点で見て「生き苦しさ」とは具体的に何なのか言語化する。ロシアやイランの権威主義はまあ分かりやすい。でも日本を含む西側諸国の権威主義って何なのと。筆者はこれを「非中央集権的なネットワークによるリベラルな価値観の強制」と説明する。悪意を持った黒幕がいる様な気がしてしまう(陰謀論)理由も非常に納得できる。そしてこの現状を踏まえて、どう自分たちは自由で幸福に生きる事ができるのか。示唆に富んだ内容だったと思う。 2023/05/07
水落健二
6
人は生まれた瞬間から他者に人生を設計されている、確かにその通りだ。 何歳から学校へ行き、何歳からなにができてなにができないのかが決められている。ずっとその世界に生きているとそれが当たり前に与えられた人生だと思えてしまう。 ポリコレの押し付けなどに過剰に反応して争うのは不毛だ。皆が内心の自由を持って自分のアイデンティティを選び、心地よい居場所を選択できる、そういう社会になればいい。 皆が自律分散して中央から離れていけば、権威は弱くなる。 結局は人々が自由を求める意思を持つことが大事なんだな。2023/05/05
chiro
5
民主主義の存続の危機が権威主義への移行とつながっている中、為政者はたやすくコンセンサスを得る手段として権威主義化を進めている。こうした状況を打開する一つの方法として地域に根差した活動を自律的に進める事を提唱する議論が増えて来ているが著者はここで個人の単位で自律的である事を求める動きに臨む必要性とその行動が生み出す価値について説いている。そして、それをいかにして可能にするかの処方箋をも提示してくれている。まさにこれからをどう生きるかの道標となる著作。2023/05/02