内容説明
日本の食料の現状を正しく理解し、
食料安全保障を実現するには何が必要なのか
食料をめぐる世界と日本の状況はどうなっているのか。日本の食料に迫っている危機の実像は。食料安全保障を考えるうえでの基本とは。日本の米と水田のポテンシャル、農業に起こりつつある新たな動きとは……そのすべてを現場で奮闘してきた元事務次官がここに明かす!
第一章 世界の食料事情に忍び寄る危機
第二章 日本の食に起きていること
第三章 食料安全保障の実現に向けて
第四章 稲作と水田という日本の強みを活かすためには
第五章 食料安全保障を高め、地球環境を守り、地域経済を回すために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モーモー
8
日本の食料安全保障について。第4章稲作と水田という日本の強みをいかすため、年々お米の消費量が減る中で、①海外への輸出②米粉による活用等により、いまある水田は維持させる。 個人的には小麦等の補助金を廃止して、米需要がた高まるようにすることが食料自給率をあげることに繋がると考える2023/07/20
takao
2
ふむ2024/01/12
小池 和明
0
元農林水産事務次官の末松広行氏の書かれた本。末松さんは浦和高校で佐藤優氏と同級生という経歴はもちろん、食料安全保障の第一人者であることで知られている知識人。食料安全保障や基本法の見直しといったタイミングで、こうした本が出版されたことは喜ばしいことだと感じた。ご本人も書かれているように長らく行政に携わってきた方なので、極端なことを嫌って、とても安定感のあるお話になっている。様々な知らなかったことや事例も交えていて、とても参考になる一冊。2023/06/15