講談社学術文庫<br> 室町幕府論

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講談社学術文庫
室町幕府論

  • 著者名:早島大祐【著】
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  • 講談社(2023/05発売)
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  • ISBN:9784065319345

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内容説明

〔あなたはまだ、義満の本当の凄さを知らない〕

朝廷権力の「肩代わり」から「主体」の政権へ――室町幕府を読み直す画期的論考!

かつて京都には百メートルを超える巨大な塔が建っていた。この「大塔」、眩く輝く金張りの仏閣、華やかな祭礼―
首都京都の強大な経済力を背景に空前の「大規模造営」を為した室町幕府は、朝廷を凌ぐ威光を確立したのである。
弱体政権論を覆し、足利政権が「権力」と「権威」を掌握してゆく過程とはいかなるものであったか。
絶頂の義満時代を軸に、鋭い筆致で描き出す!

【本書より】
「当時の人々は相国寺大塔を見上げ、また北山第の意匠に驚かされつつ、新たな天下の到来を実感していたのである。」

【本書の内容】
はじめに
第一章 天龍寺―足利尊氏・義詮の時代
 1 軍事政権としての室町幕府 
 2 荒廃する朝廷社会 
第二章 相国寺―足利義満の時代2
 1 後円融朝の失政 
 2 足利義満の朝廷改革
第三章 相国寺大塔と北山第―足利義満の時代2
 1 相国寺大塔 
 2 北山殿足利義満 
 3 財政史から見た義満の権力
第四章 南北朝期の公武関係―研究史的考察
 1 「京都市政権」という罠 
 2 権限吸収論批判
第五章 復興期の社会―足利義持の時代1
 1 復興ビジネス 
 2 室町時代の首都圏
第六章 守護創建禅院―足利義持の時代2
 1 守護による寺院創建 
 2 足利義持の政治 
 3 公武統一政権 
おわりに―虚空を突く大塔 
あとがき 
参考文献一覧 
索引

*本書の原本は、2010年に講談社選書メチエより刊行されました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

37
室町時代を通読する論文ではありませんでした。足利氏が権力と権威を掌握していた時期が論じられています。それでも室町時代の絶頂期を義満の時代と重ねて見ることは興味深く、面白かったです。2023/12/05

娑婆乃呼吸

1
タイトルを『室町幕府論』としているが、室町時代全体を通覧する一冊ではなく、尊氏〜義持の代を対象としています。かつて100メートルを超える高さで聳えていた相国寺大塔の話から始まり、室町幕府がいかに安定期と言われる義持の代に辿り着いたのかを論じた一冊かな、といえます。 将軍と朝廷、そして禅宗との関わりに頁が割かれていますが、国菩提寺と京菩提寺の話が結構面白かったです。他の積読している室町前期本も読もうかなと思いました。2023/08/12

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