内容説明
18万部超!『脳には妙なクセがある』に続く待望の新書化!
ヒトが隠し持っている能力を見逃すな!
◎「記憶力は年齢と共に低下する」は誤った常識
◎上流階級はモラルが低い!?
◎ヒトは「因果応報」を好む!?
◎ヒトの脳は都市に住むことに慣れていない
心理、遺伝子、AI…etc.科学的知見をぎっしり網羅!
・脳の基本設計は、「いかに時間をかけずに少ない情報から即断できるか」
・女性の涙で性的興奮が減退する!?
・直感的に決断すると、好みが一定し、利他的になる
・人は他人の目があったほうが善行に励む
・知らないものについては、どう知らないかを知ることができない
・ヒトが生態系から得ている恩恵は年間2000兆円
・アルツハイマー病は減少している!?……ほか
【目次】
1章 脳は「慣れる」のが得意
2章 ヒトは「因果応報」を好む!?
3章「村八分」を数学的に証明する
4章「ヒト度」を高めてみませんか
5章 遺伝子(DNA)は、高密度の情報保管庫
6章 ヒトの脳と「人工知能(AI)」
7章「環境に利する」という難題
8章 インターネットの功績と罪
9章「病気」でなく「健康」の原理解明
10章 薬――よく効いて安全、であればよいか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チャー
13
薬学教授である著者による脳や科学全般に関するエッセイ集。週刊誌にの記事がテーマごとに分類され書籍化されたものであるが、毎回学術研究の成果を引用しつつ語られており興味深い。習慣として定着するには2か月程度要する、脳の老化は機能を低下させる物質が増えることによって進む、知識は蓄えるだけではなく使ってみるほうがはるかに重要などなるほどと思う内容が多い。科学的に正しいことが社会的にも正しいと必ずしも言えない、近年はデータよりも感情に重きを置く傾向がある等は考えさせられる。中心地までの距離という考え方は良い気づき。2024/04/20
totuboy
4
脳、AI、医療、健康などに多岐にわたるテーマについてのエッセイ集。話題が今現在問題になっているものばかりで読んでいて勉強になる。AIの進化は自分が思っていた以上に早い。その中でも人間とは何か、という根本を考えていくことはこれからも大切になっていくだろう。医療については、TVで「~といった症状はありませんか?」というCMがなぜ近年多くなったのか、その裏側が分かった。そもそも健康とは何か、病気とは何か、ということも考えていく必要がある。2023/05/14
こうきち
1
なるほど2025/05/20
ますん
1
以前読んだ「寝る脳は風邪をひかない」の改題本。内容をほとんど覚えていなかった自分がコワイ。私の脳は記憶面ではタフではなかった。犬の嗅覚は実はヒトと同等、ただヒトは鼻を近づけて嗅ぎまわるのはめんどくさいから犬にやらせているだけだそうな。日本語検索では池谷さんの記事しか見つけられない。ちょっと疑ってます。2024/01/09
ゆう
1
『週刊エコノミスト』に連載されたエッセイをまとめたものです。内容は多岐にわたります。 そのため「脳をタフにする方法」を求めて買うとたぶん「思っていた内容と違った…」となると思います。 ただ、脳を「強化」する方法といえるものもいくつかあります。 14年以上にも及び連載のいいところだけをまとめて読めるのは、池谷 裕二氏の著作が好きな人にとってはうれしいことのはず。(本屋で購入、平積み)2023/08/31