- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
因果推論に基づいた現代的分析
未来を担う子どもたちを育む学校教育。本書は経済学をベースに社会学・心理学・認知科学等からの知見を取り入れ、少人数学級がもたらす学力・非認知能力の向上、学校教員の過重労働の軽減、教員不足解消への採用方策、教員のウェルビーイング、政策のコスト・パフォーマンス分析などの論点を、エビデンスを重視して検証する。教育経済学の新地平。
目次
序章 日本の学校教育の現状と少人数学級――教育経済学の視点
第1章 少人数学級は学力を向上させるのか
第2章 少人数学級と非認知能力
第3章 少人数学級はいじめの低減につながるか
第4章 少人数学級と教員の就業環境
第5章 少人数学級政策のコスト・パフォーマンス
第6章 教員を確保できるか――教員採用の経済学
終章 少人数学級政策のあり方とEBPM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2024/09/26
お抹茶
0
日本の義務教育は教員の長時間労働という犠牲の上に,公的な教育支出を抑えながら世界トップクラスの学力を持つ生徒を育てている。不利な家庭環境に置かれている生徒ほど小規模学級の効果は大きい。基本的に学級規模が極端に小さい場合に大きな学力向上効果が確認される。学級規模とからかい被害の間に関連性はないが,仲間外れと器物破損は少し減少する。学級規模を小さくすることで増加する将来収入は教員人件費の増加分を上回り,非認知能力の向上も含めると効果はあるが,教員の質と量の確保が課題。2024/03/14
ゼロ投資大学
0
少人数学級による子供への教育の効果を様々なデータから実証する。子供の学力の向上や教員の負担軽減など多くの観点から、少人数学級での指導が効果があるというデータがある。ただ、少人数学級を実現するには相応の財源が必要となるし、教員の質の確保も課題として解決しなければならない。2023/08/26