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内容説明
コロナ禍とウクライナ戦争を背景におよそ半世紀ぶりの大インフレが世界を襲った。低インフレにあえいできた日本も例外ではない。「輸入インフレ」の深刻度は米欧をしのぐ。資源高に根ざす物価高に拍車をかける円安が同時に広がったためだ。世界的なインフレの波のなかでも、日本は賃金デフレの流れが終わらず、日銀は金融引き締めに動けない。輸入インフレと、なお残る賃金デフレ。そのダブルパンチが通貨安を生み、さらなる物価高を生む悪循環になった。
本書は、日本と海外に広く目を向け、市場をウオッチしてきたベテランの日経記者による一冊。ファクトを積み上げ、幅広い取材から総合的な視点で日本の今後を占う。
目次
第1章 日本の物価に何が起きたのか
第2章 「インフレ」ゆえに「デフレ」が深まる不思議の国
第3章 「景気を思う」ゆえに「景気を冷やす」? 円安のジレンマ
第4章 最終兵器「黒田日銀」の終幕 円相場はどこへ
第5章 パウエルFRBの正念場 名議長か黒歴史か
第6章 賃金は上がるか 「失われた30年」打開への道
第7章 世界インフレ時代、「終わり」か「始まり」か
第8章 「ピンチをチャンスに」6つの提言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
51
H図書館新刊棚。値上げの4要素:トウモロコシ、植物油、包装資材、配送料(やおきんのうまい棒要因26頁)。インフレ予想:先行きの物価がどのくらい上がるのかに関する、1人ひとり、企業経営者が抱く思い(78頁)。日銀の円安観:①円安で輸出増加度合いは、従来より低下、②円安が収益押上げ効果は、グローバル企業が円安では賃上げや設備投資を積極化、③円安は輸入コスト上昇で、内需企業の収益、家系実質所得への下押し圧力(105頁)。ジャクソン5:インフレ圧力不在、高インフレ品目上昇緩和、インフレに見合賃金上昇率、2023/08/31
壱萬参仟縁
49
ブックオフプラス220円でゲット。引用者と同年齢のため、日経記者だとかなり専門的な本が書けると実感。日本の所得が海外に流出しているという(67頁~)。日経の文体は、「もっとも~」がある。元指導教官M氏の文体はそういうのが紀要に結構散見された。レフェリーが居ないと、冗長や無責任にもとられかねないが。。「オーバーシュート型コミットメント」とは、インフレ率2%まで政策を変えない約束(124頁)。「2次的波及効果」とは輸入インフレが国内の消費者物価を押し上げ、賃金の引き上げと共振作用を起こし国内インフレ加速現象。2024/06/05
ゼロ投資大学
2
バブル崩壊から30年間デフレから抜け出すことができなかった日本に突如としてインフレが訪れた。最も象徴的な商品は"うまい棒"だ。10円駄菓子として長年多くの人に愛されてきたが。原材料や資材の高騰を企業努力で補うことができず、12円への値上げを決断した。インフレ自体は悪いことではないが、賃金上昇を伴わなければ人々の暮らしは苦しくなって、企業業績も悪化する。長年のデフレで染みついた考えを脱却し、インフレに順応できるよう意識改革が必要だ。2023/06/01
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