ニュースの政治社会学 - メディアと「政治的なもの」の批判的研究

個数:1
紙書籍版価格
¥2,970
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

ニュースの政治社会学 - メディアと「政治的なもの」の批判的研究

  • 著者名:山腰修三
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326351886

ファイル: /

内容説明

政治・社会理論およびメディア理論を参照しながら、従来のジャーナリズム論の枠組みを超えたニュースと政治の批判的研究の新たなアプローチを提示。原発事故や沖縄問題の事例にニュースの政治的機能を明らかにするとともに、今日のデジタル環境とポスト真実の政治の中で加速化するジャーナリズムの「危機」を独自の視座から分析する。

目次

はじめに

第I部 ニュースの政治社会学とは何か

第一章 「ニュースの政治社会学」の現代的展開
 1 ニュースメディアの現実構築機能
 2 ニュース研究の系譜
 3 ニュースメディアと「政治」の関係をめぐる研究の発展
 4 「ニュースの政治社会学」の分析戦略の構想

第二章 ニュースの批判的研究の再検討――「意味づけをめぐる政治」から「ニュースをめぐるメディア実践の政治」へ
 1 批判的コミュニケーション論と「意味づけをめぐる政治」
 2 ニュースの言説分析
 3 ラディカル・デモクラシーの言説理論における「実践」と「秩序」
 4 ニュースをめぐるメディア実践の政治

第II部 ニュースはいかなる政治的機能を果たすのか

第三章 原発事故をめぐるメディア経験の政治性――チェルノブイリ原発事故報道の言説分析を中心にして
 1 原発事故をめぐる「危機」と「日常」
 2 チェルノブイリ原発事故のメディア経験
 3 対抗言説の編成と政治的意味作用の再活性化
 4 社会秩序、政治的なもの、そしてニュースメディアの言説実践

第四章 沖縄問題をめぐるメディア言説と「境界線の政治」
 1 戦後日本の「平和」と「沖縄」
 2 沖縄問題の初期の展開と境界線の政治
 3 沖縄ローカルメディアの「反基地」言説
 4 「普天間基地移設問題」報道で展開される境界線の政治
 5 デジタルメディア環境の中の沖縄問題と境界線の政治の行方

第III部 ニュース文化はどのような危機に直面しているのか

第五章 「ポスト真実の政治」再考――ニュースの政治社会学からのアプローチ
 1 ニュース研究の分析対象としての「ポスト真実」
 2 フェイクニュースとポスト真実
 3 ポスト真実の政治をめぐるメディア研究
 4 ポスト真実の政治の批判的研究のために

第六章 現代日本におけるニュース文化のレジームとその「危機」
 1 ジャーナリズムの「危機」
 2 ニュース文化のレジーム
 3 現代日本のニュース文化の危機の諸相
 4 ニュース文化の再生に向けて

あとがき
引用・参照文献