カルチャーセンター

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カルチャーセンター

  • 著者名:松波太郎【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 書肆侃侃房(2023/04発売)
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  • ISBN:9784863855137

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内容説明

「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」

松波太郎はそこにいた。カルチャーセンターで共に過ごしたニシハラくんの未発表小説『万華鏡』が収録され、作家や編集者たちから寄せられたコメントに、松波太郎の説明責任までもが生じてくる文章と空白の連なり……松波太郎は、ニシハラくんに語りかける。「どうかな? これは何だろう? 小説なのかな?」

松浦理英子さん推薦!
「小説を書きたいという欲望に憑かれていた若くほろ苦い日々を、哀惜をこめて振り返る松波太郎は本物の作家である」

【著者】
松波太郎
1982年三重県生まれ。文學界新人賞、野間文芸新人賞受賞。著書に『よもぎ学園高等学校蹴球部』、『LIFE』、『ホモサピエンスの瞬間』、『月刊「小説」』、『自由小説集』、近著に『本を気持ちよく読めるからだになるための本』。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いっち

33
私小説に近いフィクション。主人公のマツナミは、著者本人だと思われる。カルチャーセンターは、小説を書いて、読んで、合評するスクール。本書は三部構成で、①マツナミが語り手でカルチャースクールでの出来事がメイン。②カルチャーセンターに通うニシハラの小説『万華鏡』。③作家、編集者、著者のコメント。②と③があることで、他の小説にはない独自性が出ている。②はカルチャーセンターで実際に書かれた作品。著者の作品ではなく、著者が感銘を受けた作品。③は、①や②を読んだコメントが作品になっている。小説は自由だとあらためて思う。2022/10/15

かじ

19
みごとな「オブセッション」ではないか? 小説というかもっと広くものを書くということは、なにかしら動機というものがあるが、強い動機に動かされつつも、この小説はその力を形式によって拡散させ、書評まで取り込んで小説とした。鎮魂が全体を貫いてはいるが、人間の存在というものはやっぱ一枚岩ではないのだということを思い出させてくれてありがとうという気持ちになった。2026/05/06

百太

14
書評よんで本を選ぶことおおいのですが、こんなに描かれているとちょっとげんなり。くどいと。。。2026/03/23

そうたそ

12
★★★☆☆ 何とも不思議な小説。著者自身の青春時代を思わせる作家を目指す者の集うカルチャーセンターでの話から、冒頭から話題に出るカルチャーセンターでの若き才能・ニシハラくんによる作「万華鏡」が実際に掲載される。そして、その後作家たちによる「万華鏡」の評が――、という何と評すべきかと迷ってしまうような内容。実際の所、「万華鏡」はやはり途中からは良く言えば前衛的、悪く言うなら支離滅裂でよく分からなかったが、これはやはり著者による鎮魂の作ということなのか。最後の最後には一つの作としてまとまった感はある。2022/08/24

kuukazoo

10
初めて読む作家。変だったしよくわからなかった。変なのは嫌いじゃないしわからなくても小説を味わうことはできる。全体の構成が四次元なので時空間が歪んでおりいきなり未来や過去や現在に飛ぶし登場人物の会話が断片的でわかるようなわからないような。小説内小説をめぐるドラマっぽい枠組みがあったり小説を書くことの葛藤があったりフィクションと現実の境目を何度も確認したりこんな小説ありですか?という問いでもあったり。意図的に混沌な構成であるこの小説をよくある「普通」の構成にしたら決定的な何かが失われるんだろうなと思った。2022/10/31

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