山の上のパン屋に人が集まるわけ(サイボウズ式ブックス)

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山の上のパン屋に人が集まるわけ(サイボウズ式ブックス)

  • 著者名:平田はる香
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • ライツ社(2023/04発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909044440

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内容説明

・年間3万人以上が来店
・自費出版が9千部完売
・健やかに、年商3億円

都会でうまく生きられずに、長野の地へ。
1人の主婦が移動販売から始めた店は、なぜこんなにも支持されるのか?

パンと日用品の店「わざわざ」代表、平田はる香初の著書がついに出版。

●どこで売る?(どこでお金を稼ぐのか)
→ 駅前の立地がいい場所ではなく、公共交通機関のない山の上
●何を売る?(何をお金に変えるのか)
→ 菓子パンで太ったお客さまを見て、商品を食事パン2種類に
●誰に売る?(誰からお金をもらうのか)
→ テレビの特集で押し寄せた人に対して、「来ないでください」

うまく生きることよりも、健やかでいられる方法を。

●パン屋が人間らしい生活をできないのはふつう
●売上を長時間労働でカバーするのはふつう
●利益を出すために人件費を削るのはふつう
●お客さまに「NO」と言えないのはふつう
●成功のためにはヒエラルキーに従うのがふつう

心を犠牲にしてまで、守るべき「ふつう」なんてない。

<本文はじめにより>

長野県、東御市にある御牧原台地。
私はこの山の上で、2009年から「わざわざ」というパンと日用品の店を営んでいます。
「わざわざ来てくださってありがとうございます」という意味を込めて名付けた店です。
一介の主婦が1人で始めた、パンと日用品の店。
移動販売と自宅の玄関先での販売からスタートして創業14年になる「わざわざ」は、2017年に法人化し、現在では3つの実店舗とオンラインストアを経営。
3億円の売上がある企業へ成長しました。

山の上で始めた小さなパン屋が大きく成長したという事実を見て、「田舎暮らしで夢を叶えた成功者」と思われているのかもしれません。
でも本当は、全然そんなことないのです。
パン屋を始めることになったのは、世の中の「ふつう」にうまく乗れなかった私が、唯一できそうなことだったからです。

幾多の経営本が世の中に溢れる中で、私が本を書く意味が果たしてあるのだろうか。
「辺境地で事業を始めてうまくいった事例」をノウハウとして書く意味はあるのだろうか。
自分に問うた結果、「ない」と思いました。
だから、この本では「心」を記そうと思います。
できるだけ忠実に私の心の変遷を描きたい。
内実に沿った情景を忠実になぞるような言葉を選んで記すことができたならば、それは読んだ人の数だけ形を変え、誰かの役に立つことができるかもしれない。
そう思って、この本を書き記します。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

55
よき生活者であること。等価交換へのこだわり。ここに視点を置いて、日々の営みにいそしむ。簡単なようで、簡単でないことが、良く伝わってくる。名前の「わざわざ」の意味も広く考えてみると、気づくことも多い。苦しい時に残る人を、どれだけ集められるか。経営に限らないことだと思う。2024/04/04

tamami

50
長野県美麻村の人里離れたカフェに置かれた一冊。一人の主婦が、趣味で始めたパンづくりのお店を、出会いと工夫、努力の積み重ねで、年商3億円以上という企業に成長させた物語。幼少期からの人生の試行錯誤と、山村の山の上に「わざわざ」というパンと日用品の店を開業してからの企業人としての試行錯誤が、思い切りオープンな形で語られていく。ユニークな語りの面白さ、スピーディーな展開が、次どこへゆくの?どうなるの?という強烈な刺激となって、あっと言う間に読了。山のカフェで出会えたのも何かの縁。誰かと誘い合って一度訪ねてみよう。2024/11/14

ぶんこ

36
パンが好きなので興味津々で読み始めましたが、少し思っていたのとは違いました。パンの職人さんというよりは経営者。良い物を売るという理念は立派ですが、私には合いませんでした。どんなに良い物でもTシャツに1万円以上、靴下に4,000円弱は出せません。消耗品なので、何も考えずに使い、じゃぶじゃぶ洗いたい。パンは美味しそうで買いたくなりましたが、高齢となってかたいパンは無理となったのが残念です。2024/03/13

yutaro sata

32
世の中で当たり前とされていることにひとつひとつ引っかかってしまうことから、人生の前半で非常に難しい場所に立たされている。 けれども、その自分を持ったまま、段々と社会に向けて、「私はこういう理想で動いています」と宣言し、アプローチしていく過程への移行は美しい。 また、それにとどまらず、自分がモデルケースになった事象に関しては、すぐに追随者が出、陳腐化し、いわゆる「当たり前」になっていくことに違和感を抱くようなラストになっていくのも平田さんらしいと感じた。 きっとまた新しい理想に向けて形は変わっていく。2024/04/29

うー

16
『わざわざ』。この店名をつけた、著者の『ふつう』に上手く対応できない生き方。表紙がスタッフ?との写真なのに中々スタッフがみえない事にも違和感を感じる(終盤やっとスタッフの話に)。『わざわざ来てくださってありがとうございます』という気持ちが伝わって来ず、共感し辛く、流し読みに終わった。「できることを掛け算しよう」の考え方はとても良いと思った。2023/08/09

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