内容説明
「誠司、映画は好きか?」阿岐本組は、組長の器量と人望で生き残ってきた、昔ながらのヤクザ。そんな組長・阿岐本雄蔵の元に次々と持ちかけられる一風変わった相談に、代貸の日村誠司はいつも振り回されていた。今度は潰れかけている映画館を救え!? 厳しい業界事情もさることながら、存続を願う「ファンの会」へ嫌がらせをしている輩の存在が浮上し……。大好評「任侠」シリーズ第五弾!〈解説〉野崎六助
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
112
任侠シリーズ第5弾。今回は映画館の立て直し。安定の面白さはあるが、阿岐本組の面々が直接的に活躍する場面が少ないのが物足りなく感じたかな。排除条例によって理事になったり社長になったりという設定が許されない事が影響してるのだろうな。2023/12/29
のり
101
またしても「阿岐本組」に依頼話が舞い込む。今回は映画館。存続を願うファンの会。しかし、そこに嫌がらせが…組自体にも新たに赴任した組対の係長が目をつける。暴対法を馴染みの飲食店にも圧力をかけるが、大将達の心粋が眩しすぎる。今までより派手な立て直しには感じないが、安定の面白さだった。やっぱり一度はスクリーンで「健さん」を観たい。「甘糟」も頑張ったかな?2024/10/07
ニカ
88
任侠シリーズ第5弾。今回は映画館を立て直すというよりは、潰されるのを阻止するという話しだった。第4弾までと違って、映画館内で物語が進むわけじゃなく、殆ど事務所などでの話し合いがメイン。2024/05/19
mike
84
かつて町のあちこちにあった映画館はシネコン、ビデオの登場で姿を消した。そんな中でミニシアターの存在はファンにはたまらない。私の地元にも小さな映画館があったが数年前の大火で焼け落ちた。肩を落とす館主だったが、地元ファンによるクラウドファンディングや義援金が集まり見事再建を果たした。この「任侠シネマ」は潰れそうな映画館を救おうと、阿岐本組が乗り出す話。やっぱ大画面で見るに限る映画ってあるんだよね。ところで今回はあの気弱な甘糟刑事がちょっとしたお手柄👏次回は「マル暴甘糟」を読んでみよう(^^)2024/08/29
dr2006
76
今回は潰れかけた老舗映画館を救う。映画作品がネット経由で簡単に視聴が可能となった今、観たい時に観たい作品を直ぐに楽しめるから、旧作ならわざわざ映画館に行かなくなる。単に映画という情報を脳に取り込むだけなら十分かも。知らない誰かと場所や時間を共有することが苦手だったり面倒だと考える人も増えた。それは映画館で観る様な行動が、公衆道徳(他人を尊重する行動や公共のマナー)に触れる経験であって、その機会が減った為かもしれない。公共の場での経験は人をゆたかにするはず。キャラが立って脳内映画が流れる任侠シリーズ第5弾!2025/07/30
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