中公新書<br> 幕府海軍 ペリー来航から五稜郭まで

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中公新書
幕府海軍 ペリー来航から五稜郭まで

  • 著者名:金澤裕之【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2023/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121027504

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内容説明

ペリー来航などの「西洋の衝撃」を受け、1855年に創設された幕府海軍。長崎海軍伝習、勝海舟らによる咸臨丸の太平洋横断航海、幕長戦争などを経て近代海軍として成長してゆく。鳥羽・伏見の戦いにより徳川政権は瓦解し、五稜郭で抵抗を続けた榎本武揚らも敗れて歴史的役割を終えるが、人材や構想などの遺産は明治海軍へと引き継がれた。歴史研究者・現役海上自衛官の二つの顔を持つ筆者が、歴史と軍事の両面から描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

74
幕府の海軍というと幕末の函館戦争の印象が強いけど、よく考えると存在していたという事はそれまでに設立されていたのであるな。本書はそんな幕府海軍の設立から末路、そして明治にどう生かされたかを描いた一冊である。西洋の衝撃からわずか数年で海軍の基礎を作るというのはそれほど危機感の表れだろうし、歴史に残る咸臨丸の渡米やあまり表に出てこない長州征伐での活躍なども読んでいて面白い。ただやはり山場は江戸からの脱走から函館戦争にかけてかなあ。水軍から海軍へと前代未聞の組織改編から今日までの連続性と、どこも面白い一冊でした。2023/05/28

skunk_c

68
ペリー来航の衝撃を受けた幕府がオランダの支援を受けて近代海軍を創出し、それが最終的に箱館戦争で崩壊するまでをかなり丁寧に記述した書。著者は現役自衛官であり、防衛大学校で教鞭を執っており、私的なエピソードを所々挟み込んで読みやすく仕上げている。そうした立場もあってか、現代的な軍事用語などにも言及があり、海上自衛隊の活動にも触れている。幕府海軍の遺産(特に人的)が新政府海軍に引き継がれた話もあり、台湾侵攻や西南戦争での海軍の動きも言及されているが、なぜか江華島事件は全く触れられていない。韓国への気遣いかしら。2023/05/09

kk

30
図書館本。明治海軍は幕府海軍の「居抜き」でスタートしたのであって、その血脈は今日の海上自衛隊にも繋がっている面があるとの視点の下、幕府による海上防衛力建設の過程と背景を平易に概説。ハード面での取り組みだけでなく、個艦運用・艦隊行動それぞれの経験蓄積の経過、人材育成やインフラ整備面での苦労、海軍発展を取り巻く国際状況や幕府内外の政治的思惑などをバランス良く紹介。現役海自幹部としての、同じ道の先人達への思慕やnaval affairsへの尽きせぬ情熱を感じさせる一冊。2023/05/17

MUNEKAZ

21
たった13年間しか存在しなかった江戸幕府の「海軍」。その顛末を簡潔に紹介した一冊。軍隊、別けても海軍は近代性の塊のようなものなので、その展開を追うことで江戸幕府の近代化を測るものさしのようになっているのが面白い。家格や由緒に縛られた人材登用から、個人の能力に基づいた兵科別の階級制に移行していく様はその典型。のちの日本海軍のみならず明治政府全体にも、貴重な人材を供給した組織であることがよくわかる。著者は防大の准教授で現役の自衛官。手探りで近代海軍を作った先人への尊敬と、冷静な軍事史家の目が混ざる文章が良い。2023/04/25

Ezo Takachin

20
日本海軍は幕府海軍からスタート。海軍士官養成のための長崎海軍伝習所が設立され、オランダ留学組も加わり、榎本脱走海軍へ繋がる。日本初の太平洋横断した咸臨丸であるが実質はアメリカ人の操船によるところが大きい。オランダで造船された開陽丸は当時日本最大の船(2590トン)であったが、江差沖での座礁沈没は榎本にとって痛恨の極み。とにかく、榎本軍にとっては天候による影響が大きかった。今と違って天気予報もわからないし、1000トンにも満たない船ばかり。2023/05/20

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