内容説明
『法華経』をよりどころにして、すべての人々を救おうとした日蓮聖人。迫害にもひるまないその頑強な精神を、慈愛に満ちたやさしさへと転換させたものとは…? 聖人の生涯をたどりつつ、その思想の真髄に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミー子
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これまで、色んな歴史上の仏教者(道元、空海、親鸞、法然等々)についての本を読んできたが、日蓮については初めて読んだ。日蓮の伝記的な部分と、ひろさちや氏の個人的意見とが混ざっているが、初めて知る人物ということもあって面白かった。晩年の日蓮が、若いころとは変わり、到達した思想が、好きだと思った。2016/03/27
むさし
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ほかの宗派を許さず、時の政権に挑む強烈な男。歴史の授業の影響で日蓮にはそんなイメージがあった。しかしこの本では、苦難を乗り越え、「政治思想家から宗教思想家へ」変化していった、本当の法華経行者としての日蓮が浮かび上がる。2020/10/21