内容説明
19世紀から20世紀のイギリス小説に登場する人形を分析することで、人間と非人間、生物と非生物の境界や関係を吟味し、人間を人間として扱うことの意味を問う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
有智 麻耶
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本書は、19世紀から20世紀のイギリス小説に登場する人形を分析することで、主人公の子ども期における人形との関わりが、その後の展開にどのように影響しているかを明らかにした研究である。金森修『人形論』をもとにした、〈人間の人形化〉と〈人形の人間化〉が主たる分析視角として設定されているが、それらの観点は第5章以降になると後景に退いてしまう。このことが、〈人形〉という分析視角の説得力を損なうことになりはしないか。また、著者が実在の人形および人形文化に、どのような関心をもっているのか気になる。2023/05/14
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