内容説明
黒幕を知れば日本社会がわかる
この国をウラで動かした16人
黒幕を知れば、この国の組織原理が見えてくる! 歴史の陰に隠れた真実を東京大学史料編纂所教授が大胆推理!
北条政子 「尼将軍」の政治力
信西 世襲の壁に阻まれ「黒幕」になった天才
海住山長房 後鳥羽挙兵に反対した実務貴族
三宝院賢俊 「錦の御旗」を持ち帰った尊氏の密使
高山左近 家康の陰謀から前田家を救った「意外な黒幕」
伊奈忠次 家康から過小評価された民政家
ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
69
一時この著者の本には粗製濫造なものを感じて敬遠してたのだが、これはよく知らない人物が多数取り上げられていたので読んでみた。さすがに読みやすく、また、専門の中世(特に鎌倉時代)にかかわる人物については、豊富な知識と史料的裏付けを感じさせる内容で、研究書とは異なる大胆な仮説も取り入れながら、歴史における人物の位置づけ方の妙を感じた。ただ、最後に取り上げた西郷隆盛に関しては、やはり史料的なものや最近の研究動向をきちんと踏まえているわけではなく、少々議論が荒っぽい。いかに専門でなくても、最低限は押えて欲しかった。2023/11/09
あねさ~act3 今年1年間は積読本を無くす努力をしたいなぁ。←多分無理🤣
8
やはり歴史は面白い。ほー🌠そんな解釈も出来るのかー💫と面白く読める。 メインは室町時代前後なので、『逃げ若』読むのに参考になる。 行きつ戻りつしながらヤヤコシイ人間関係の整理にも良い。2023/12/08
ごへいもち
7
第五章までで挫折2025/08/17
takeshi3017
6
タイトルにある黒幕とは、朝廷の表にあたる天皇、幕府の表にあたる将軍、それに対し裏の存在を指す。例えば摂関政治を展開した藤原氏、院政期の上皇、明治時代の元老政治なども含まれる。「ウラからオモテを操った人物」「重要な役割を果たしたが、陰に隠れた存在」。そんなところだろうか。ポストと実権が必ずしも一致しない日本の歴史は黒幕的存在を生みやすい。この本では「有名な黒幕」という矛盾した存在から、歴史的に「過小評価されてきた黒幕」、功績に対し政権内での地位待遇が高くない「不遇な黒幕」、歴史上広く名が知れているが、実は→2024/01/17
ダージリン
6
テーマとしては興味深く、楽しく読んだのだが、一人に割くページ数が短いので全体的に記述が薄くなっているのが残念。馴染みがない人物も取り上げられていて、勉強にはなったが、何がどう黒幕だったのか説明に乏しい人物もあって、若干もやもやするところがあった。2023/11/22