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内容説明
「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。
ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。
アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。
目次
第1章 キャリアと家庭の両立はなぜ難しいか─新しい「名前のない問題」
第2章 世代を越えてつなぐ「バトン」―─100年を5つに分ける
第3章 分岐点に立つ─―第1グループ
第4章 キャリアと家庭に橋をかける―─第2グループ
第5章 「新しい女性の時代」の予感─―第3グループ
第6章 静かな革命―─第4グループ
第7章 キャリアと家庭を両立させる―─第5グループ
第8章 それでも格差はなくならない―─出産による「ペナルティ」
第9章 職業別の格差の原因―─弁護士と薬剤師
第10章 仕事の時間と家族の時間
エピローグ 旅の終わり―─そしてこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
55
読み友さん本。米国の大卒女性を対象に20世紀の100年間にわたって、キャリアと家庭の両立がどのように行われてきたのかを分析している。キャリア形成と育児は時期が重なる傾向にあり、長時間労働・オンコール勤務が困難なので、大卒女性の賃金が低くなると分析している。解決策が見つからないと思われがちだが、最後に薬剤師の事例で長時間労働を個人が背負うのではなく、グループで分担して対応する成功例が提示されている。すべての業種に当てはまる訳ではないと思うが、こうした改善が進んでいけばいいと思う。2024/07/29
とよぽん
46
鹿田昌美さんの訳。自由の国アメリカであっても、大卒女性のキャリア(賃金)はかくも男性と差をつけられていたのかと、驚いた。この百年ほどの間に多少の進歩はあったが、まだまだ同程度の学歴や学位をもつ男性と比べて、女性の収入は70%前後である。特に、法曹界、医師などの職業分野で。サブタイトルに「生き方」「経済学」という組み合わせにはて?と思ったが、女性が結婚して家庭のケア労働を担うことによって労働時間が男性よりも少なくなってしまう。これが元凶。じゃあ、どう生きればいいのか。職場に代替要員を、ということらしい。2026/04/26
katoyann
28
昨年、ジェンダー経済格差の研究功績が称えられ、ノーベル経済学賞を受賞した著者がジェンダー格差の歴史を記述しつつ、その要因を分析した研究書。本邦初の翻訳書であり、コロナ禍の女性労働者の実態まで分析されている。ピルの解禁が女性の就労継続を促進したという研究知見が分かりやすい。概略的に言えば、男女間賃金格差の原因は結婚した女性に育児を中心としたケア役割が求められるため、労働時間が男性より短くなることにあるという。労働時間が短いほど業績を上げにくくなるという訳だ。家庭内性別分業の課題が残されたままである。2024/05/13
re;
26
ノーベル賞を受賞したゴールディン氏の著書。男女の賃金に差があるわけではなく、子供を持つこと(ライフスタイルの差)でその賃金に格差が現れる。という当たり前のことを、歴史に基づいてきちんと研究、分類し、数値をもとに証明したことに意義はあるが、事実だけを述べていても、言外に女性の幸せや、生き方、平等についての著者の主張が滲んでおり、読み方を間違える人が続出するように感じた。それを世界(世間)が切り抜きだけみて、どう曲解するかまで考慮して発信されるべきだと思った。2024/01/07
香菜子(かなこ・Kanako)
19
なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学。クラウディア・ゴールディン先生の著書。男女の賃金に格差があるとしたらそれはジェンダー不平等。ジェンダー不平等をなくすためには男女の賃金の格差をなくさないと。男女の賃金の格差をなくすことを法律で定めるくらいしないと日本はいつまでたってもジェンダー平等後進国になってしまうのかな。2024/05/01




